コペンローブ、北海道に行く。その2。
2日目。2016年の8/5(金)。
起きたら海の上でした。
昼頃に目が覚めます。寝てる間もずーっとゆらゆらゆらゆら揺れているんですが、揺れ具合がちょうどよいのかビールのおかげか、思ったより熟睡できました。ふらつきながらベッドを出て、歯磨きと朝風呂を済まし、デッキに出ます。
※ボカボカと煙を吐くさんふらわあ・だいせつ
いい天気です。
向かって左手に陸地が見えます。基本、太平洋側を沿岸に沿って航行しているようで、このときはたしか岩手県辺りだったかと思います。ちなみに洋上なので電波はほとんど届きません。現在位置は船内の案内板で確認できます。
日向ぼっこがてらしばらく放心していると、同じく散策中だった新山と遭遇しました。ちょうどよいので、昼飯を食いながら上陸後のルートを練ることにします。
※船内の自販機(拾い画像)
船内にはレストランが入っておらず、食事は基本この自販機から購入します。ご飯物があるのが嬉しい。適当に買って席に着き、ツーリングマップルを広げて、ちびちび飯を突きながら作戦会議を開始します。
「何から決めますか」
「まず今日の宿だよね。新山さん、今日どこ泊まんの」
「支笏湖のすぐ側のライダーハウス。苫小牧から北西に1時間くらいのとこ」
「着いてからキャンプ設営できる時間じゃないもんね。こっちも初日だけは札幌のビジネスホテル。出張で行き慣れてるし。予約してないけど」
「それなら、インテさんの空きが出た分ライダーハウスに泊まってもらおう…と思ってたんだけど、バイク乗りじゃないと泊まれないらしいんだよね、ここ。やっぱり次の日の朝、どっかで合流にするか」
「どこにしようか。次の日富良野でキャンプとなると…」
「岩見沢とかどうかね。道の駅みかさで合流して、国道12号使って旭川まで北上。そこから国道452号使って富良野まで降りてくる。合流場所の名前がいいね。レールガン撃ってきそうで」
※ルート図
「あーこれあれか。山のせいで東西に抜けられないのか」
「抜けられないこともなさそうだけどね。小道あるし。ただ、峠越えになるし、初北海道だし、2人組となると走りやすい道の方がいいかなって」
「南の道は? 千歳あたりで合流して、国道274号で東いって、占冠村から北上するルートもあるけど」
「そっちの方が近いんだけど、北側の美瑛通ってみたいんだよね。道きれいだって有名だし」
そんなこんだで大筋のルートが決定します。
初日から300km近い走行距離になる辺りが笑えますが、まあこんなもんでしょう。そのままツーリングマップルで昼飯場所やら道中の見所やらを探していると、あっという間に時間が過ぎていきます。18時間の乗船時間、思いの外持て余しません。まあ半分くらい寝てますしね。
日が暮れていきます。
※夕暮れの船上
※近く苫小牧港
※テンションの上がる新山
上陸が近づくと、ドライバーは車中で待機するようアナウンスがかかります。新山とはここで別れ、次の日までの安全を祈って、コペンに乗り込み順番を待ちます。
ゴゴン、と音を立てて上陸。
いや北海道かー、という感慨はあるようなないような。出張でちょこちょこと来てはいるものの、コペンで上陸と考えると趣深い思いもなくはありません。恣意的にテンションを上げ、道路脇に停めて屋根をオープン。関東よりやたら広めの道路を札幌に向けて北上します。
続きます。