新山さん、シルビアを降りる。
私のコペン乗り換えに1年先んじて、新山さんが約10年間乗り続けたシルビアを降りました。2021年8月のことです。
思えばこれが、その後に続く紆余曲折のすべての始まりであって、私がコペンを乗り換えるに至った経緯の1つでもあります。ある意味ではコペンより乗っていた車です。別れの際には流石に寂しさが強かったことをよく覚えています。
幸いにも、乗り換え前日のドライブに同乗させてもらうことが出来たので、そのときの会話を軸に、新山さんのシルビアを振り返っていきたいと思います。
……その後の紆余曲折と、最終的に新山さんが辿り着いた某MTのスポーツセダンのことを考えながら当時の会話を読み返すと、中々におもしろいものがあります。それでは。
◇
迎えが来た知らせはいつも「ズモモモモ」というシルビアの野太いエグゾースト音で、本人からの「着きました」というメールが届くよりも先に到着に気づくことになります。
交換されたマフラーが元に戻されているので、いつもより音が控えめなのが寂しいところです。音が家の前まで来るとすぐに「オォン」という一鳴きでエンジン音が治るのは、近所迷惑を鑑みた新山さんがすぐさまエンジンを停めるからです。
「おはようございます」
「おはようございます。……この音も今日で最後か。よろしくお願いします」
発進。本日はとりたて目的もないので、県内の道の駅と、記念撮影の為にだだっ広い駐車場のある公園に向かいます。
「どうですか、今日という日を迎えて」
「まあ寂しいよね。ラストドライブは明日の納車受け取りと下取りのときだから、おれはまだ後1日あるけど。でも、2012年から9年ちょっとか……。味わい尽くしたと思うよ。シルビアでツーリング、普段使い、キャンプ、車中泊、雪道突っ込みと、サーキット以外のシチュエーションでは大体使い尽くしたから。感無量だよ」
「ターボとも乗り比べられたしね」
メーカーチューンドNAモデルであるオーテックバージョンのオーナーだからこそ、乗り比べでターボ(スペックR)との比較が出来たことは、助手席側としても良い経験だったかなと思います。新山さんシルビアのスペックは下記の通り。
◯日産 シルビア S15オーテックバージョン(2001年式6MT)
エンジン: SR20DE型 水冷直列4気筒DOHC16バルブ(NA)
ボディサイズ:全長 4,445 × 全幅 1,695 × 全高 1,285 mm
ホイールベース: 2,525mm
トレッド:前/後 1,470/1,460mm
タイヤサイズ:205/55R16
車重:1,200kg
最高出力:200ps(147kW)/7,200rpm
最大トルク:21.8kg-m(213.8N・m)/4,800rpm
変速比:(1~6/後退)3.626/2.200/1.541/1.213/1.000/0.767/3.437
最終減速比:4.083
最小回転半径:4.9m
※スペックR (ターボ)のギア比は
変速比:(1~6/後退)3.626/2.200/1.541/1.213/1.000/0.767/3.437
最終減速比:3.692
※スペックS (NA5速MT)のギア比は
変速比:(1~5)3.321/1.902/1.308/1.000/0.838
最終減速比:4.083
※その他、オーテックバージョン化に伴うチューン項目はカタログをご参照ください。
「オーテックって、ターボのスペックRとギア比同じなんだ!……で、ファイナルだけがNAのスペックSと同じなんだね。ここで低速トルクの違いが出てるのかな。スペックRの方が、過給が効いてないときでもトルク感あったって言ってたもんね」
「スペックRの6速ミッションがそのまま載っかってるんだよ。既存の部品でコストを抑えつつ、加速寄りの減速比を求めた結果がその組み合わせだったんだろうね。ちなみに、オーテックとスペックSのファイナルは4.1なんだけど、走り屋定番チューンとして、日産の他車種で使われている4.3、4.6、4.9のファイナルギアを入れるなんていう流用チューンもありました。さすが流用の日産」
相変わらず妙に詳しいです。
「それ、シルビアでやろうとは思わなかった?」
「流石にね。低速トルクはほしかったけど、バランスも崩れるだろうなって」
「コンピュータチューンをやったと思うけど、その辺は?」
「ECUのプログラム書き換えの話?パワー感はたしかに若干上がった。でも、車の買い替えを覆すレベルではなかったかな」
サファリサファリと騒ぎ出す前の話だったと思います。やっぱり昔から街乗りの低速トルクの細さには頭を悩ませていたようです。
「せっかくだしいろいろと思い出を振り返ってほしいんですが、シルビアを買ったきっかけは?」
「長くなるけど」
「結構です」
「忘れもしない、2012年4月21日契約の、同年5月5日の納車でした。最初に買ったヴィッツから、念願のスポーツカーに乗り換えるにあたって、もちろんいろいろと見てはいたんだけど、これが近所に出て来ちゃって。見に行ったら、もうそれしか考えられなくなった」
「親父さんも乗ってたもんねシルビア。大学のとき、アレで筑波山まで乗っけてもらったのよく覚えてるよ」
「スニーカーとジーンズで登ったやつね」
「山登りって前もって教えてくれてりゃそれなりの服装で行ったよ!」
正確には「筑波山にいく」とは聞いていたものの「頂上まで登る」とは聞いていなかったという話です。ちなみにこの道中で、私はフォープレイを初めて聴いたという思い出があります。新山さんはリー・リトナー派とのことですが、私はラリー・カールトン派です。
「ちなみに当時他に検討していた車種は、コペン(L880K)、ロードスター(NC)、スイフトスポーツ(ZC32S)辺り。で、スイスポ試乗後に寄ったコンビニの車ん中で、かねてから閲覧していた日産の中古車サイト見てたら、こいつが掲載されてまして。すぐに販売店に電話して見に行った。当時資金が皆無だったから、即決ができなくて。決断を1週間後の土曜日まで保留して、その間に祖母に『どうしても買いたい車がある。185万円貸してほしい』と頼み込みました。俗にいうおばあちゃんローンだね。ーーその後、快くローンを受け入れてくれた祖母に感謝しつつ、決戦の土曜日を迎え、とんとん拍子で判子をついたわけです」
「購入候補として、当時GT-Rは?」
「好きだったし憧れはあったけど、流石にね。今の値上がりを見ると、無理にでも買っときゃ良かったとは、少し思うけど」
「前にも聞いたけど、オープンカーに行かなかった理由については?」
「2シーターに踏み切れなかった。クーペとは言え、やっぱり後席のあるなしはデカイかなって。これも、今ならそんなこと気にしないんだけどね。買えばそれなりの使い方するだろうから」
※2017年5月、キャンプで使用されるシルビア
その思いを聞いていたこともあって、逆に私がコペンを買うことになったのだから、物事の経緯とはおもしろいものです。
「買ったときの走行距離は?」
「約50,000km。今が約159,000kmだから、買ってから10万km以上は自走したことになるね」
単純計算で年間11,111km。週末ドライバーなので、週末だけで231km走っている計算になります。実際には長距離ツーリングの締める割合が大きいものと思いますが、少なくともシルビアでの生活を見ていた限り、「毎週末に200km乗り続けている」と言われても驚きはありません。
「ところでさ。こないだツイッターで『自分が日産党であることに初めて気づいた』って呟いてたけど」
「はい」
「自覚、なかったの?」
「全くありませんでした。ここ最近まで全く自覚してなかった」
嘘だろ!と叫んでしまいました。日産関係の話題は打てば響くように返ってくるので、長年完全に日産オタクだと思っていたからです。たしかに、何度か本人に尋ねても、「いや、特別に日産がってわけじゃないんだけど」とフラットな返事が返ってくる限りでしたが……。
まあ、目で追っかけていた車の情報が、気が付いたらほとんど日産車だった、ということなのでしょう。何とかは盲目と言いますし。意味合いは多少異なりますが。
「あとは……そうだ、チューニング面。このシルビア、足回りをリフレッシュして、ARCインテークチャンバー入れて(※DIYでの装着時、なんとハンマーでガンガンにぶっ叩いて形を整えていた。本人曰く『付けるときは大体こうする』らしい)、エンジンルーム内に整流板を設置して、仕舞いにはアップガレージで買った補強バーを極寒の駐車場その場で施工して。純正然としたまま、動きをシャキッとさせる方向で手を入れていってたけども……、大分前にマフラー換えたじゃない」
「懐かしい。ヤフオクで競り落として取りに行ったやつね」
「マフラーだけは、何とも方向性の異なる気合を感じさせるものがあったんだけど、その辺り所感はありますか?」
「あー。……これは言われるまで気付かなかったな」
考え込む新山さん。
「深く考えたことはなかったけど、自分が車を運転する時、一番求めているものは、どれだけ『気持ちいい』かなんだよね。何を気持ちいいと感じるかは人それぞれだと思うけど、自分の場合、加減速や操舵の際に、自分の思った通りの動きを車がしてくれるかとうか。これが一番。その一方で『音』も人が気持ちよくなれる大切な要素だと思っていて、シルビアという車を自分がより気持ちよく乗るために何が必要か考えた結果、マフラーを交換することになった。そんな感じかな。ーーあと単純に、規制値ギリギリの音量を体感したかったという部分も大いにあります」
※結局このマフラーにはしなかったものの、2017年1月、アップガレージで発見したシルビア用マフラーを試着し、タバコの箱を定規代わりに用いて最低地上高を確認する新山さん。シュールな絵面です
基本DIY派の男なので、遊びに行くと大体車の作業をアレコレやっていた思い出があります。つくづくジェフベックみたいなやつだと思います。
ちなみに本人のツイートを読み返したところ、シフトレバーも交換していたようです。R32・33GT-R用ニスモ製ソリッドシフト。本人曰く、シフト操作感が固く・重くなり、速度と回転数が合っていないとギアが入りにくくなるので、回転数を意識する良い練習になった、との感想。
「印象的だったドライブ先は?」
「そうだなー。……新潟かな。上越市の高田城址公園。桜見にいったやつ」
「懐かしい! 2014年のGW前だったかな(※八重桜が遅咲きなので4月下旬に満開となる)。午後に出かけて、夜桜見て、そのまま日帰りで帰ってきたやつだね。あれは帰り眠かった……。300km超の往復は、もしかしてあれが初めてだった?」
「ほぼ初めてだけど、実はシルビアを買った年の夏、両親を乗せて山形市までさくらんぼ狩りに行って、その帰りに喜多方ラーメンを食べて帰ってくるっていう、現在の長距離ドライブの原型とも思えるようなドライブをしてまして。あれが最初の日帰り長距離だったかな。でも高田城址公園が印象的だったのは、出発・帰宅の時間帯のエクストリーム感と、初めて自家用車で本格的に新潟県に行ったっていうワクワク感が心に残っているからだと思う」
◇
思えばコペンを買う前、この車でマニュアル操作の練習させてくれたこともありました。あちこち乗っけてってももらえたし、助手席の人間にまで多大な思い出をくれた車だったと思います。
私にとってクーペといえばS15シルビアで、車といえばS15シルビアと言っても過言ではないくらい、『車』に対する濃密な経験を与えてくれました。ありがとうシルビア。
「最後に何かコメントがございましたらぜひ」
「シルビアはスポーツカーとしては煮え切らないハンドリングとエンジンだけど、実用車としてはスポーティーな部類に入る、その微妙で不完全な立ち位置が、シルビアの持つ魅力の1つだと思います。どんな方向にも転がることができる、ギターでいうとストラトみたいな」
お疲れ様でした。
梁井、コペンローブを降りる。
このたび、車を買い替えることになりました。
2015年の夏にコペンローブが納車されてから、約8年。走行距離は78,000kmちょい。思えばこの車で、北海道の宗谷岬から鹿児島の先っちょまで、あちこちよく走ったものです。その他、東北、北陸、信州、四国、山陰山陽と、車で行けるエリアは一通り走破したのではないでしょうか。
『乗り換え』の4文字がぼんやり頭に浮かび始めてから2年とちょっと。この間、私の周囲におけるマイカー事象は、それはもういろいろなことがありました。
AMG V8の虜になったライトウェイトスポーツ乗り。エアサスを入れて悦に入っている60年代旧車オーナー。楽器弾きだったものの楽器メーカーに就職した為か趣味の楽器から遠ざかり結果としてサーキットにハマり始めたRX-8乗りの若者。オープンカーに心奪われた水平対向の距離ガバ氏。ーーそして、この1年半で4台の車を買うに至った新山さん。
まだまだ知識はないものの、おかげで様々な刺激、車に対する考え方、車に対する多種多様なスタンスに触れることができまして、自分が次の車に何を求めれば満足できるのか、概ね固まってまいりました。各位には感謝しております。
というわけでこれからしばらく、自身の買い替えに至るまでの経緯を、記事として書き残していきたいと思います。『自身の』と言いながら、メインは新山さんの買い替え車にひたすら横乗りしていった所感になると思うのですが…。合わせて納車までの間、周囲の皆の愛車と、それぞれのスタンスと、私が感じた思いを振り返っていけたらいいなと思っております。
初撃として、まずは8年乗った私のコペンを振り返らせていただきます。いやホント楽しい車だった…。
◯コペンローブ(2015年式5MT)
エンジン:KF型 658cc 水冷直列3気筒12バルブDOHCインタークーラーターボ
ボディサイズ:全長 3,395 × 全幅 1,475× 全高 1,280mm
ホイールベース:2,230mm
トレッド:前/後 1,310/1,295mm
タイヤサイズ:165/50/R16
車重:870kg
最高出力:64ps(47kW)/6400rpm
最大トルク:9.4kg・m(92N・m)/3,200rpm
変速比:(1~5/後退)3.181/1.842/1.250/0.916/0.750/3.142
最終減速比:5.545
最小回転半径4.6m
軽快で、ぶん回せる、元気で気の良い小型犬みたいな、パートナーとして最高のオープンカーでした。
買い替えの理由となった大きなポイントは、おもちゃのようなエクステリアと、『助手席に人を乗せる』という行為に向かないコペンの特性です。
これはひとえに見栄の問題です。歳を取るごとに着ている服や身に付けているものが追いつかなくなって、趣味が変わるタイミングが30歳を過ぎるとあると思うのですが、アレと同じだと思います。
気の置けない友人を乗せる分には何の問題もありません。出来ればそいつの髪が風に煽られても特に支障がなく、車内の狭さを気にしない人間で、『シートからのロードインフォメーションは程よくあった方が助手席といえど車に乗っている感覚があって良い』と判断し得るタイプであれば、なお適していることでしょう。
仮に、仮にですけど、女性を駅まで迎えに行くことを想像してみてください。
この車を初めて見た第一声は大体「可愛い車に乗ってるね」で、彼女の手荷物が足元における小さなバッグのみであることに安堵しながら、助手席のドアを開け、車内に迎え入れます。ドリンクホルダーは後付けのものがエアコン吹き出し口のセンターに1つ。それ以上は体を捻って手を伸ばす必要のあるセンターコンソール後方に2つ。自身のコーヒーはすでにそちらに移動させてあります。「狭くない?」「大丈夫」などと会話を交わしながら、シフトチェンジの際に肘がぶつからないよう、普段の倍の慎重さで運転をスタート。「わあ低い!」「速く感じる!」という自身で運転していても定期的に思う感想を聞きながら、「…この車オープンカーなんだよね」「開けてみる?」という提案は、彼女の長い髪と、ウィンドウ越しの炎天下を目にした私の口からは、最後まで発せられることがないーー。
まあこれは、『じゃあ次に乗り換える車はこういうシチュエーションに極めて適合したものなのか』というと、機能的にはともあれ、一抹の不安はあるのですが…。
閑話休題。もう1つの理由として、遠出や峠登りに向かないコペンのローパワーです。
100km/h巡航時のエンジン回転数は約4,000rpm。低い屋根の為、真夏なんかだとクローズドの状態でも、常に元気全開に走る小型犬を炎天下の中で散歩させている気分です。
長距離ツーリングになると大体時期は夏休みで、どうしても一番走行時間が長くなるのは、炎天下の日中なのです。コペンはここでゴリゴリと運転手の体力を削ってきます。
こればかりは、そんなこたぁ気にしないまま、高揚感のままにあちこち走り回れる、若いうちに乗ってよかったと、しみじみ思います。
◇
上記に漠然としたモヤモヤを覚えつつも、それでもコペンは最高の車でした。
夕方、買い物帰り。涼しくなった時間帯を、オープンにしてのんびりと走る。
軽快で、キビキビと走って、回転の吹け上がりには何の不満もなく、何なら乗る度にフィーリングが滑らかにさえなっていく。
シフトダウンして、カーブを曲がって、グイグイと伸びていく車速。視点が低くて喫水も浅いから、速度以上に気持ちがいい。移動する露天風呂に浸かっているような気分。
おそらくはこの先、いつもの街中をのんびり走るたびに「こういう何気ない道でコペンは本当に楽しかったな」とひたすらに思い返すことでしょう。
今でも覚えていますが、購入前の試乗で、さいたま新都心の坂のある街並みをパラパラと走ったとき、夕方の山手通りを流したとき、レンタカーでよく晴れた地元の田園地帯をぐいぐいと走ったときの爽快感と、これが日常で手に入るんだと思ったときの喜びと高揚感は、多分生涯忘れることはなくて、今でも思い返すたびに泣きそうになります。
実際、その喜びはこの8年間、常に私のすぐそばにあり続け、楽しいときだけでなく、苦しいときも、悲しいときも、変わることなく生活に彩りを与えてくれました。
◇
じゃあなんで乗り換えるんだよという話は追って記事に書き記すとして、当記事は8年支えてくれた愛車への感謝で締めたいと思います。サンキューコペン。フォーエバーコペン。あと1,2週間だけど、どうかよろしくお願いします。
2nd EP『Pastoral - EP / Tender Heart Craftworks』
2枚目の音源を出しました。今回は5曲入りのアコースティックソロギター集です。
全曲、Lowden F32Cでの演奏です。こいつの音をきちんと残しておきたかったというのが、今回の一番の動機であります。
<各所サブスク配信リンク>
https://big-up.style/QucogQisXr
ソロギターの録音というのは言ってしまえば露出のようなもので、曲が出来上がった後の本チャン録音は地獄を極めましたが、完成した喜びはひとしおでした。誤魔化しが効かない分、恥ずかしさも大いにありますが、これが今自分に出せる演奏の全力だと思います。そういった己を曝け出す行為に対する、謎の羞恥と快感がありますね。ネタが出来たらまたやりたいと思っています。
各曲の備忘というか、ライナーノーツ的なものを書き残しておこうと思います。4. Wintergreenのみレギュラーチューニング、他はすべて1音下げのDGCFADチューニングです。
1. Pastoral
Craig D'AndreaというCandyRat Records所属のソロギタリストが好きなのですが、彼のように牧歌的な、誰かが田園風景を静かに眺めている眼差しのような、朴訥と優しい曲を弾きたいと思って作った曲です。
ジャケットの写真が地元の川沿いの土手で、この風景を毎日眺めて通学していたこともあって原風景が牧歌的なようです。「こういうのが好きなんだ」を少しは形に出来た気がしています。
2. Tiny Candles
好きだった友人が3人いたつもりなのですが、多分もう集まることはないだろうとそこそこの悲しみにふけっていたとき、手慰みに作った曲です。こういう曲の作り方をしたのは初めてですが、自分の中では今回の核心になりました。彼ら彼女らに対するプラスの感情が少しでも伝わってくれれば嬉しく思います。
1:40〜の展開が出来てようやっと本EPが完成しました。サンキューみんな。
3. Church's
仕事ではちゃめちゃに怒鳴られて悲しい思いをした日、夜な夜なローデンを弾いていたら出来た曲です。Am7(ポジション上。実音はGm7)から始まるという辺り、当時の感情を思い出して笑えてきます。フレーズが捻りもクソもなくどストレートです。
1:15以降のブリッジ展開は例によって後から作ったのですが、開放弦をうまく使ったフレーズが出来たので気に入っています。
ちょうどブリッジ展開を作っていた頃、当時はちゃめちゃに怒鳴られたお方から、「また飲みに行こうや」と言ってもらえたのが印象的でした。ちっとは認めてもらえたんだろうか。
曲名はイギリスの革靴メーカーからです。作った当時ここのストレートチップを買ったばかりだったので。
4. Wintergreen
キャンプにハマった頃にちょうどゆるキャンが始まりまして。
モンベルの店内BGMや、ゆるキャンの劇伴で流れていそうな、ネイチャー感溢れるソロギターが弾きたいなと思い、せっせと作った曲です。当時はまだローデンを持っていなかったのでテレキャスターで作った思い出。
他の曲は全て1音下げチューニングで弾いていますが、これだけレギュラーで弾いています。明るさを出したかったので。
5. AM2:00
1曲目が朝方のイメージが強い曲だったので、最後に真夜中の雰囲気のある曲を入れたら時間経過の流れがいいんじゃないかと思い、無理やりねじ込んだ小曲です。2018年5月31日に作ったので、「もう6月か」と当時は仮タイトルでJuneと呼んでいました。
弾きやすい曲なので手癖としてよく弾いています。楽器屋の試奏でこれを弾いてる人間がいたらまず私だと思います。
◇
馴染みの地元の友達が「そういえば2作目のやつ、ダウンロードしたんだけどさ」と言ってくれたのがかなり嬉しかったです。
「え?落としてくれたの?」
「うん」
「600円払って? サブスクやってなかったっけ?」
「うん。入ってなかったから」
「マジか。それは…」
「あ、でも買った後に入ったよ。サブスク」
謎です。ともあれ、聴いてくれた皆様、ダウンロードしてくれた皆様、ありがとうございました。極めて個人的な演奏ですが、聴いてくれて心より嬉しく思っています。
梁井の異常な奏法〜または私は如何にして心配するのを止めて指弾きを愛するようになったか〜
指弾きに切り替えたときの話です。
ギターの弾き方で悩んでいるどなたかの一助になれば幸いです。「こんなやり方で果たしていいのか」と悩んでいても、人間割り切ってしまえばそれはそれで何とかなるものです。
◇
中学生の頃にギターを始め、思えば20年以上が過ぎました。
歴だけ見ればベテランもいいところですが、「私は一応ギターが弾けるのだ」と確信が持てるようになったのは概ねこの3年くらいの話で、それまではむしろカケラもイメージ通りに動かない指先に対するコンプレックスの方が遥かに強い状態でした。よくもまあ、鬱々としたままそれまで弾き続けたものです。
続けられた理由は、人と合わせる経験をうまいこと間に挟めたからだと思います。
「弾けない」という思いのまま鬱々としていた期間は、今思い返せばすべて「アンサンブルの機会がなく1人で弾いていた」時期でした。それだけ「合奏の中で1パートを担う」という行為は、演奏の基本で、かつ音楽に対するマインドを割と安定させる行為なんだと思います。人間は本能的に、集団の中で承認されることに心地良さを感じるものです。
が、大学に入学するまで人と演奏する機会がなく、卒業してOBサークル活動も休止して以来、誰かと音を合わせる機会を逸した私は、「楽器を自在に奏でる」という行為に強烈な憧れを抱きながらも、全くイメージに近づけないまま鬱々とする期間の方が圧倒的に長かったのです。
突破口になったことは2つ。
1つは定期的な録音練習を始めたこと。もう1つは、ギターの弾き方で死ぬほど苦手だったことを諦めたことです。具体的に言うとピックを捨てたことです。
◇
私はピックを使わない指弾き野郎ですが、「人差し指の爪先をピックに見立てたエセピック奏法」がもっぱらの主流で、小沼ようすけ氏やクラシックギタリストのようなアポヤンド&アルアイレ奏法はあまり使いません。また、ジェフ・ベックや指弾き時のジョン・メイヤーのように、親指と人差し指でグーサインのようにして弾く奏法も滅多にやりません。というよりうまく出来ません。
ストロークは、ダウンが人差し指、アップが親指でかき上げる形です。これもわりと特殊なのか、同じ弾き方をしている人は今のところ直接見たことがありません。我ながらカッティングのときは気持ちの悪い動きをしていると思います。
アルペジオは、クラシック・ソロギターの出身であるのでpima奏法の方が多いです。が、速いハネ感のあるアルペジオのときは爪先のエセピック弾きを使いますし、最近は意識せずにpimaと人差し指爪先を併用していることの方が多いです。
何でこんな訳の分からない弾き方になったのかというと、カッティング時にピックが飛んでってしまう癖がどうしても抜けなかったからです。
◇
思えばギターを始めてから一番時間を費やしていたのは和音の耳コピで、ベッドに寝転んで音楽を流したり、パソコンで適当なライブ映像を流しながらギターを抱え、聴こえて気になったコードをポロンポロンと鳴らして音取りをしていました。
そんな気の入らない状態でいちいちピックを手に取ることはあまりなく、自然と一番時間を掛けていた弾き方は「指でなんとなくポロポロ鳴らす」であって、おそらくこのせいでピック弾きが下手になったのではと考えています。加えて、小音量で弾く癖が付いてしまったので、しっかりとピッキングして音量を稼ぐ矯正に苦労した記憶があります。
で、エレキに手を出してカッティングなんかをするようになってからはもうダメです。握りが甘く、すぐにピックが弾かれて飛んでいってしまいます。
これが本当にストレスで、アンサンブルを引退して延々と家でエレキを練習していたある日、何でもないフレーズでピックがこぼれ落ちた瞬間にすべてに嫌気がさし、糸が切れたようにしばらくギターを手に取らない日が続きました。
一月ほど経ち、懲りないもので良さげなフレーズを耳にしたりすると、ぼんやりとしたままギターに手を伸ばして音を取るようになったのですが、珍しくソロ的な単音フレーズをコピーしていたときにふと、適当な弾き方のつもりであった「人差し指の爪先によるエセピック奏法」が、わりと手に馴染んでいることに気づきました。
「…………」
いつものように、ちゃんと音が取れたらピックに手を伸ばして練習しようと思っていましたが、考え直しました。これ、もしかしてずっとこのままでいいんじゃないか?
◇
しかしすぐには踏ん切りがつかず、あれこれと悩む時期が続きます。
エレキ特有の速いブリッジミュート、メタリカのリフみたいな高速ダウンピッキング、16分の速弾きは、流石にピックじゃないと無理なんじゃないかと思っていました。おまけに爪があること前提で練習した場合、爪が折れたら伸びるまで弾けなったり、爪の伸び具合によって弾き方も変わったりするかもしれません。出来る奏法が限定させる可能性がある上に、変な癖が付いたら今より余計下手になることもあるでしょう。
実際にはこの時点で引き返せないレベルで変な癖が付いていたからこうなっているわけですし、上記全ての奏法は今のところ問題なく出来るようになっています。爪が折れたり削れたりして困ったことは今まで一度もありません。爪がなければないなりに弾けます。
それでも当時は弾き方を切り替える踏ん切りを付けるのに、結構な時間がかかりました。
なんせ自分と全く同じ弾き方をしている人間が見当たらないのです。こんな方法で突き進んでいいのか、流石に悩みます。
ただ、いろいろ調べていけば、ジェフ・ベックはキャリア中期から完全指弾きに切り替わったし、小沼ようすけ氏も途中からピックを完全に捨てていたし、ハードロックにもリッチー・コッツェンというフィンガーピッカーがいることを知りました。見てみると3人が3人とも奏法が違います。
まあ別にプロになるわけでもないし、自分の納得の範囲内で上手くなりたいなら、自分のストレスのない奏法で練習してった方が精神衛生上いいんじゃなかろうか。
最終的にはそう判断し、大体2014年くらいから、意識してピックを使わないようになりました。
◇
結果としてフロントピックアップでのクリーントーンを多用するようになったので、爪や指の腹を使ったピッキングの方が音が映えるようにもなったし、自分なりにあれこれ考えて辿り着いた奏法ということもあって、今はそれなりに気に入っています。
ギターを弾くときにピックが見当たらない、落として困るというトラブルがない点も良いです。
人差し指の爪を切り過ぎたときは少しだけ困りますが、数日もすれば生えてきますし、急を要するときには付け爪を買ってきて貼れば良いです。十分です。
ギターはわりとカジュアルな側面のある、親しみやすい楽器だと思います。たとえばよくある、「Fコードで挫折する」という話も「別に6弦全部鳴らなくても伴奏上大きな問題はない」ということに気づいて弾けるところを弾くだけで、大分続けやすくなると思います。
弾けなくて思い悩んだとき、試行錯誤しながら「弾きやすい」「自分に合った」方法に回避してみることも続ける上では重要かと思うのです。私はおかげで今でもカッティング時にピックが使えないのですが…。
1st EP『AKIHABARA - EP / Tender Heart Craftworks』
このたび拙作7曲入りクリーントーンギターインストゥルメンタルEP『AKIHABARA - EP / Tender Heart Craftworks』が無事配信されました。
涼しい夜に晩酌で呑むレモンサワーみたいな仕上がりになったと思います。下記リンクから各種サブスクで聴けますので、よければぜひご一聴ください。
https://big-up.style/vCEX3jaiSh
AKIHABARA-EPと言いながらジャケットの場所は渋谷のスクランブル交差点で、裏ジャケットの写真は浅草の名プリン店、浅草シルクプリン隣の電柱です。この辺りは雰囲気です。
◇
配信代行サービスはBIG UP! のフリープランを使いました。その名の通り完全無料です。
各曲の録音経緯については個々に記事がある為ここでは割愛しますが、『シンセパッド、ベース、TR-808で作ったビートの上でストラトを弾きまくったやつ』が4曲、シンセオンリーのエレクトロニカが1曲、アコースティックのソロギターが1曲、ブルースソロギターが1曲と、わりとバリエーションは豊かと思います。
ジャンルは、自分ではヒップホップビートが一番近いと思いますが、よくわからないまま登録上はロックとしました。友人からはネオフュージョン認定していただけたのが嬉しいです。
この記事では、曲さえ出来上がっていて、己の恥部を世界に晒す決心さえ付けば今の時代いかに配信が簡単か、配信開始までの流れなど、EPの形にして世に出すことになった己の経緯を、思い出がてら残しておこうと思います。
◇
いつものようにレモンサワーで晩酌しながらTLを彷徨っていたところ、エイベックスによる配信代行サービスBIG UP! にフリープランがあるとのツイートを発見。
「無料かあ…」としばらく逡巡してしまいました。配信代行は年間手数料がかかると思い込んでいたからです。
録り溜めたトラックが増えてきて、「そろそろアルバムにしたら?」という声を友人からもらいながらも、踏ん切りがつかないまま迎えた2021年9月。これまで腰が上がらなかったのは、「これを配信してよいのか?」という自信の話は置いておくとして、単純に金がかかるからです。
何はともあれ無料です。その分還元率は低く、ダウンロードは販売額の50%、ストリーミングは受領額の70%とのことですが、いただけるものなら十分ありがたいものです。
必要なものを調べたところ、『1,600×1,600ピクセル以上のジャケット画像データがあればよい』とのことで、PENTAX K-70で撮り溜めた写真から良い感じのものをチョイス。本名をもじったソロ名義とアルバムタイトルを30秒程で決定し、ジャケットを作成しました。
ジャケット作成はCanvaのスマホアプリを利用。ここが一番時間がかかったと思いますが、それでもデザインさえ固まってしまえば15分〜30分で作れると思います。
トップ画面右下の+マークを選択。続く画面で、1,600×1,600はフォーマットにない為、カスタムサイズを選択します。
私は適当に2,000×2,000に設定しました。最低サイズも気になるけど、あんまりデカイと支障があるかなと思った為です。
あとはこんな感じで画像をアップロードしたり、テキストを打ち込んだりして、ドラッグで位置を決めていきます。パワーポイントみたいにグリッド自動調整をしてくれますし、等間隔配置も設定できるのでありがたい。
最後に配信代行サービスにアカウント登録をし、アーティスト情報、商品情報を入力、曲をアップロードして、ジャンルなり何なりを打ち込んでから配信登録をかけるだけです。
恐ろしいことに思い付いてから30分ちょっとで配信登録まで辿り着きました。こういうのは逡巡したら終わりなので一気に行けて良かったと思います。凄まじい時代になったものです。
ちなみに、払い出しに必要な銀行口座やPayPalアカウントの登録は、配信登録の段階では必要ありません。あくまで払い出しをする際に登録すれば良いようです。この辺りも気楽です。
配信は3週間弱かかる一斉配信でなく、準備が出来次第の配信を選択。理由は単に待ちきれなかったからです。それでも、大体1週間ほどで一通りのサブスクで配信されていました。早いものです。
配信登録から概ね2日で申請が通り、ステータスが『配信』に切り替わりました。まずはLINEミュージックから、その後2日でApple Music、翌日Spotify、その翌日Amazon系で配信が開始。大体皆さん使われてるのはこの辺りだろうと、Amazonが確認できた時点でTwitterで宣伝を始めました。
一つ注意点としてタイトルに『EP』を入れると審査が落ちる場合があるようです。
全部で20分ちょっとの長さなのでEP扱いだろうと『AKIHABARA - EP』のタイトルで登録したのですが、2日後に「EPの長さだとこっちでEPを末尾に入れるのでタイトルに入れるな」という旨の通知が届きました。
これを機にとマスタリングし直し、音圧をぶち上げ、タイトルからEPを外して登録。すると配信されたタイトルは『AKIHABARA』となっていました。
なんだよ!とは思いましたがジャケットにEPと入っているし問題はなかろうと気にしないことにしました。この辺りは謎です。
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何かしら形に残したかった気持ちは昔からあったので、こうして発信できたのは我ながら嬉しく思います。
何より、聴いてほしかった方々に「よかった」と言ってもらえたのが嬉しかったです。ツイッターの音楽仲間から感想をもらえたり、昔の友達が連絡をくれたり、反応が見られるのはやっぱり嬉しいものだなと。
特に、トラックメイカーの方々からギターが良かった、ギター好きなのがよく伝わったと言ってもらえたのは「作ってよかったな」と率直に思いました。トラックを作り始めた最初のきっかけは好きなギターの音の記録だったので…。
なお、ソロ名義のTender Heart Craftworksは本名のもじりで、裏ジャケットに添えた梁井優樹の名前は完全に偽名です。山田淳と瀬葉淳とNujabesみたいなものだと思っていただければ幸いです。和名表記で文字映えする名前を付けたかったという。
James Tyler Classicを1年弾いてみて。
James Tyler Classicを買ってから、早くも1年が過ぎました。
愛用しまくっています。これしか弾いていないということはありませんが大体こればっかり弾いています。完全にファーストチョイスです。
3Sピックアップの状態で購入し、当初の目的通りフロント・センターをSuhr ML Standardに、リアをSuhr Thornbuckerに換装し、SSHで1年使ってきましたが便利です。持ち替えの必要がありません。
各ピックアップの音は上記の通りです。クリーンがスッキリしてて使いやすい上に、タッチでそこそこ太くも鳴らせます。エフェクト乗りも良く、そこそこ歪ませてもギャンギャンと食い付いて来てくれます。
何が良いかって、「自分にとってはこれ一本で全部出来る」ことなんですよね。
フロントのやや雑味のあるクリーントーン、センターのカッティングやアルペジオ、ハーフトーンでの和音やソロでのアクセント使い、そして歪ませたときのリアの食い付き。
フロントに関しては「ストラトの形をしていてストラトのピックアップが付いていれば全部ストラトの音がする」と思い込んでいる節があるのですが、SSHに起こり得る問題である『リアをハムバッカーにしたときの、「妙に出力強いなこのリア」という感じ』を何とかできないものかというのが、James Tyler JapanのStudio Elite HDを使っていたときの悩みの種でありました。
そこでこいつです。
トラッド系ギター弾きが一度は通る「ストラトとレスポールの音を持ち替えずに切り替えて出したい」という欲求を、こいつはかなりの満足度で叶えてくれます。
異論を恐れず乱暴な言い方をすれば、Thornbuckerのリアはレスポールの音がします。
どクリーンで鳴らしても「出力高めなテレキャスかな?」というような、ややスッキリしたハムバッカーの音で、歪ませるとゲイン感がピッキングに食い付いてくる感じが、レスポールのイメージに近いです。多分ですがピート・ソーンとSuhrは『ストラトボディーにマウントしたときに』レスポールのPAFに近い音がする、というイメージでThornbuckerを開発したんじゃないかと想像しています。
SuhrのClassicを弾いたときのに印象があまりに良かったので、Tyler Classicの3Sで好みの竿が出たらピックアップ全部Suhrにしてやろうと思っていたのですが、1年使って改めて正解だったと感じています。
フロント・センターの音は飛び抜けて特徴があるわけではなく、ややスッキリ目のストラトの音ですが使い勝手が良いです。
ハイパスも付いているので、もうちょっとクリアにしたいときはボリューム絞ってコントロール出来ればと思っています。隅から隅まで使い倒していきたいところです。
PENTAX K-S1スナップ記録
K-S1で撮ったスナップ記録です。
上のは買って間もない頃、カメラ散策に出かけた等々力渓谷で撮った猫ちゃん。やたら猫だらけなスポットでした。
カメラを買って初めて撮った愛用の時計、ハミルトンのオート・カーキ。ぼかせるのが嬉しくてバシャバシャ撮ってました。
友人新山さんのスタッドレスタイヤ試運転で行った、群馬県の土合駅。カメラを買った翌日だった気がします。
シャッタースピード0.3秒を手持ちで撮ろうとする怖いもの知らず。
等々力渓谷の湧水。もっとシャッタースピード遅くすれば良かった。
以降バシャバシャと作例を載せていきます。
最初の猫もそうですが、被写体をアップできれいに写せるのが兎にも角にも嬉しかったのでそんなものばっかり撮っており、写真は主題副題と言いますが、私の写真は主題一発のものが多いようです。
好きに撮れてはいるので気に入ってはいますが、ブツ撮りに等しいので、今後はもうちょっとスナップらしく構図を確認していきたいところであります。