ー ORDINARY ー

※ 登場人物はすべてフィクションです。車と楽器とフィクションに塗れた会社員の日常を、のんべんだらりと書き綴っています。

コペンローブ、四国に上陸する、その2。

無事に帰ってきました。

 
3日間で、総走行距離1,743km。平均燃費は20km/l。渋滞はほぼなし。
 
先に結論だけまとめてしまうと、下記3点を、それはもう痛感しました。
 
1.目的地の下調べはしといた方がいい
2.宿くらい決めておけ
3.長距離を走るときは屋根を閉めろ
 
いやまあ、楽しかったんですけどね。ただ高速道路を丸一日かっ飛ばすようなドライブは、日帰りとは性質が違って、ある程度計画を固めた方が絶対楽しいし、余裕が持てるということがよーくわかりました。
 
特に私のようなその場その場の快楽を優先するタイプの人間は、30分仮眠のつもりが9時間の熟睡となったり、わけのわからない場所に寄り道して結局わけのわからないまま余計な時間を過ごしたりするので、なんとなーく想定していたスケジュールから、どんどんどんどん遅れていくんですよね。で、そのしわ寄せが毎夜の高速巡航中に来るので、焦りと計画修正で気疲れします。
 
エクストリーム出社が出来るほどタフではないので、余裕を持った計画を立てて、その通り動くことも楽しみながら旅行するのが、長距離ドライブのときはいいんだろうなと思いました。
 
 
土曜日の9時頃、のろのろと起き出します。
 
深夜に出る予定だったのですが、豪雨のため断念。出発前に余計なことを抜かしやがった川崎に毒づいてから二度寝をし、熟睡して起きたら打って変わって快晴だったので、あいつの言うことは当てにならないと再度毒づいてから、簡単な着替えだけ車に積んで出発しました。
 
日光で帽子を吹き飛ばされて以来、代わりを買ってないことを思い出し、NAPS足立店に寄り道。ここは首都高へのアクセスがよいので好きです。前から欲しかったKawasakiのキャップと、宿で読むためにジャジャの8巻を購入し、加平から首都高に乗ります。
 
あとはひたすら突っ走るだけ、なのですが…。
 
700kmも走ればいろいろと気になったこと、面白いことがありましたので、忘れないように項目ごとに書いておきたいと思います。
 
◯虫
 
フロントガラスにビシバシと虫がぶち当たります。
 
帰ってすぐ高圧水で洗車するのでいいっいゃいいのですが、彼らは不思議と、私の目線と同じ高さに飛び込んでくるので、跡がすげー気になります。最初のうちは都度都度PAに停めて窓拭きをしていましたが、拭いた端から飛び込んでくるのでそのうち諦めました。無視しかありません。
 
気にせず巡航するか、何よりトラックか何かの後ろに付いてゆっくり走るのが一番いいんでしょうね。無闇に急いで先頭かっ飛ばすと、ろくなことがないといういい見本だと思いました。
 
 
走ったことがなかったので新東名を使ったのですが、浜松SAから風車の群れが見えました。

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山の尾根に連なって、10機の風車がずらりと並んでいます。壮観です。決して距離は近くありませんが、これだけ数があると迫力がありますね。今度は近くで眺めてみたいものです。
 
浜松SAは他にもヤマハの楽器が展示してあったり、バイク用品店があったりとおもしろいとこでした。景色も良かったしまた行きたいです。
 
名港トリトントゥインクル(三大橋と二大橋)
 
新東名から伊勢湾岸道に入ります。ここからの景色が圧巻でした。
 
いつの間にか、三車線のデカい橋の上にいます。ふと気付いたら視界が開けていた感じ。だだっ広い直線。
 
左手に海と港、右手に名古屋の街と夕暮れ。オープンにした頭上には、桁違いに長い斜張ケーブルがぐんぐんと流れていきます。
 
名港トリトン(西大橋、中央大橋、東大橋)。トゥインクル(木曽川橋、揖斐川橋)。伊勢湾をぶった切るように跨ぐ、5つの巨大な橋。
 
うひょー!と声を上げながら走り抜けました。ここは本当に気持ちよかったです。
 
そういえばここで、新東名で覆面パトに停められていたGTウィング装備の86が、懲りずに追い越し車線を駆け抜けていったのをよく覚えてます。無事を願う。
 
 
木曽川橋を抜けた辺りで、奇妙な建物が左手前に見えてきました。思わず「なんだありゃ?」と声が出てしまった。
 
ナガシマスパーランドという巨大なテーマパークのようです。
 
エクセルの折れ線グラフがそのまま3D化したような巨大なローラーコースターの群れと、無闇に広い駐車場が、高速道路からも目立ちます。夕暮れで若干ライトアップされているにも関わらず、余り活気が感じられず、迫力と比べて不自然に寂しげです。無人の巨大遊園地が夢の中にいきなり登場したような違和感を覚えました。
 
ホントにやってるのかここ?と疑問に思ってしまいましたが、普通に営業してて普段はそこそこ流行っているようです。「魔法使いの夜」のCGが脳裏に浮かびます。気にはなりましたが降りて立ち寄るまではせず、近くの湾岸長島SAで、夕飯代わりにきしめんを食べてそのまま通り過ぎました。機会があったら寄ってみたい。
 
◯京都、大阪、兵庫を抜ける
 
名神近畿地方を抜けるこの区間が好きです。
 
夜、京都から、オレンジ色にライトアップされた防音壁の間を、ひたすら真っ直ぐ走ります。大阪に入ってからは、一般道と並行した同じ高さの道路になって、少し気持ちが落ち着きます。神戸まで抜けて中国道に入ると、また山の中。あとはひたすら山陽を駆け抜けるだけ。
 
オレンジに照らされた道が、まるでアクションゲームのボーナスステージのようです。
 
そういえば、吹田JCTからしばらく、セブンと一緒に走る、変な形をしたエリーゼを追走しました。フロントフェイスが458イタリアみたいに吊り上がった目をしていて、リアのライトも不思議な形をしていたのですが、外装カスタムしてたのかなあれは。かっこよかった。
 
◯今回のルート(往路)
 
東名→御殿場JCTで新東名→三ヶ日JCTでまた東名→豊田JCT伊勢湾岸道四日市JCTで東名阪→亀山JCT新名神草津JCT名神→吹田JCT中国道→神戸JCT山陽道→倉敷で一泊
 
学生時代、下関まで突貫ドライブをやったときにはひたすら東名を走り抜けてしまったため、東名→小牧JCT名神→以下同じという所謂東名神ルートだったのですが、今回、伊勢湾岸道を通れたのが一番の収穫です。楽しかったー。
 
 
そんなこんだで日付が変わる前に倉敷に到着しました。
 
しまなみ海道を夜走るのは嫌だったのでどのみち手前で一泊する予定だったのですが、広島県までは辿り着けず。倉敷美観地区を見てみたかったので、適当なビジネスホテルに電話をして部屋抑え。二日目も丸一日走りっぱの予定だったので、ケチらず宿で休むことにします。
 
が、こういう旅行するんだったら、今後は安宿も抑えておきたいと思いました。本来なら車中泊するのですが、コペンだとちょっと…。購入時に迷ったBRZは一応後席もあるので、こういうときはやっぱり4シーターがほしくなります。
 
コペン乗りのうちに安くて横になって眠れる、そこそこ楽しい宿でも漁ってみようかなと思います。周りのバイカーがゲストハウス楽しいよとよく話しているので、一度は泊まってみたいのですが…あとは国民宿舎

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夜の倉敷の写真を載っけて終わります。完全な繁華街なんですねここ。駅から美観地区まではスナックとラウンジだらけでした。たまにはと囁く脳内の声をなんとか押さえ込んでチェックイン。温泉に浸かり、缶ビール飲みながらジャジャを読んで就寝。明日に備えます。