ー ORDINARY ー

※ 登場人物はすべてフィクションです。車と楽器とフィクションに塗れた会社員の日常を、のんべんだらりと書き綴っています。

コペンローブ、北海道に行く。その7。

7日目。2016年の8/10(水)。晴れ。


7:00起床。北の果ての朝。


一番遠いところまでは辿り着いたので、あとはもうのんびり帰るだけです。遅く起きて、テントをゆっくり片付けてから出発します。帰るといってもここから3日かかるのですが…。


この日は稚内からオロロンラインを南下し、留萌を経由して、小樽まで向かいます。


快晴です。ふっつうに鹿が闊歩している道路を注意して進み、カアカア鳴きながら飛ぶ海鳥の下をくぐり抜けるように走って、日本海沿いをひたすら南北に走るオロロンラインに合流。あとはひたすら、留萌目指して走り続けます。ちなみにオロロンとは、海鳥であるウミガラスの鳴き声に由来するらしいです。オロローン、オロローンと鳴くとか。分かるような分からんような。

 

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幌延町、オトンルイ風力発電所

 

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オランダ・ラガウェイ社製の風車が28基、浜に沿ってひたすらに一直線に並んでいます。オトンルイはアイヌ語で「浜にある道」とのこと。事業主は、第三セクターである幌延風力発電。建設会社はJFEエンジニアリングで、現在は幌延風力発電の大半の株を所有。実質的な運営主体のようです。発電した電気は北海道電力に売電しているとのこと。

 

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記念撮影。


ちなみに、国内最大級の風力発電所宗谷岬ウインドファームが宗谷岬にあり、前日のうちに実は遠くから拝んでます。なんと風車57基。布引高原の33基より圧倒的に多いです。今度は近くまで行きたいと思います。こちらは豊田通商東京電力の合併会社、ユーラスエナジーホールディングスが事業主。風車は三菱重工製。やっぱり北電に全部売ってるらしいです。

 

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宗谷岬ウインドファームを臨む。


なお、この日は私にしては珍しく昼に食うものを決めており、留萌市の蛇の目寿司にて昼から寿司をぶちかます予定でいました。一回くらいは北海道で寿司を食べておこう、ツーリングマップルにも載ってたし間違いもあるまいと、コンビニで食うものも食わず頑張って走り抜けて来たのですが、……オチだけいうと、ランチの営業時間に間に合いませんでした。


思えばこの北海道旅行、現地らしいものを食べたのは、帯広の豚丼セイコーマートのコンビニ飯くらいです。このことを反省材料に、2019年の東北旅行では「マグロを食う」を最大目的に設定し、道中海産物を食いまくることになります。この頃はまだ風景がメインでした。


胃が完全に寿司になっていたので、近くのスーパーで惣菜寿司を購入。コペンの中で食いましたが普通にうまかったです。


さすがに疲れが出てきたのか、寿司を食べた駐車場でしばらく仮眠。起きたら思いの外時間が経っていたので、ここから小樽までは思い切って高速を使います。

 

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秩父別パーキングエリアでの貼り紙。「2時間毎」という表記に北海道を感じます。

 

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18:00頃、無事小樽市に到着しました。

 

夜景の街です。K-S1片手に、シャッタースピードを落としてバシャバシャ撮りまくります。

 

謎の飲食店街。適当にラーメンを食べて夕飯とします。

 

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小樽運河


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紅の豚で描かれたミラノ・ピッコロ社周辺の運河を思い出す。

 

適当に見つけた銭湯で風呂を済ませ、この日はコインパーキングで車中泊を試します。風呂にさえちゃんと入れば、コペンでもそこそこぐっすり眠れるものです。狭苦しい2シーターの運転席で、北海道最後の夜が更けていきます。

 

続きます。