ー ORDINARY ー

※ 登場人物はすべてフィクションです。車と楽器とフィクションに塗れた会社員の日常を、のんべんだらりと書き綴っています。

次に乗りたい車を物色する(安楽車枠)。

最後に現行車、荷物が詰めて長距離が楽な車を検討します。

 

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※安楽車枠第一候補のスバル・レヴォーグ君

 

私が現行車で、自動運転装備があり、長距離が楽で、荷物と人が載る車が気になり始めたのは、安藤のアウディA3で東京・大阪間を往復したことがきっかけです。恐ろしく楽でした。

 

ちょうど良いサイズ、硬めの足回りによる街乗りでの小気味良さ。ダウンサイジングターボの十二分に太い低回転トルクと、アクティブクルーズコントロールによる前車追随性能と、レバーによる速度コントロールが可能な高速道路での安楽さ。

 

デメリットは、Gが掛かった時のセッティングなのか何なのか、高速域だと妙にフワフワした乗り味に感じたくらいです。街乗りではがっしり感があるのでギャップがありますが、そんな速度でハンドルこじらなきゃいいだけなので普段はあまり気になりません。この辺の走行感覚の理由もスペックから論理的に納得したいんですが…。

 

ともあれ、現行車では一番乗ることの多く好きな車ということで、A3をベンチマークに他車を見ていきたいと思います。

 

アウディA3 1.4TFSI (2015年式)

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エンジン:直列4気筒DOHC1.4Lターボ
ボディサイズ:全長 4,325 × 全幅 1,785 × 全高 1,465 mm
ホイールベース:2,635 mm
トレッド:前/後 1,535 / 1,505 mm
タイヤサイズ:205/55/R16
車重:1,320kg
最高出力:90kW(122ps)/ 5,000-6,000 rpm
最大トルク:200Nm(20.4kgm)/ 1,400-4,000 rpm
変速比:(1〜7/後退)3.764/2.272/1.532/1.121/ 1.176/0.951/0.795/4.169
最終減速比:4.437(1〜4速)/3.227(5〜7速)/4.176(後退)

 

Cセグメントの雄、アウディA3。重ね重ね良いです。走行感覚も安楽さも外装内装の質感も。『良い車に乗ってる』感が値段以上に強いであります。

 

スペック面では、最大トルクが1,400rpmから出るというのが大層良いです。トルクバンドが低回転域で広い上にパワーバンドが4,000〜6,000というのは、下のレヴォーグもそうですが最近のダウンサイジングターボの恩恵なんだろうか。

 

サイズ感はCセグメントらしいというか普通です。A3の特徴は、繰り返しになりますがアウディらしい内装の落ち着きかと思います。

 

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※やたらスッキリしたいい感じの内装。ナビはエンジンが掛かるとセンターからニュッと生えてます。

 

正直、身近に乗り手がいなければ次はA3を買っていた可能性があります。そのくらい気に入っています。

 

 

◯スバル・レヴォーグ 1.6GT EyeSight

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エンジン:FB16型 水平対向4気筒 1.6L DOHC 16バルブ デュアルAVCS 直噴ターボ“DIT”

ボディサイズ:全長 4,690 × 全幅 1,780 × 全高 1,495mm

ホイールベース:2,650mm

トレッド:前/後 1,530/1,540mm

タイヤサイズ:215/50/R17

車重:1,540kg

最高出力:170ps (125kW)/4800-5600rpm

最大トルク:25.5kg・m(250N・m)/1800-4800rpm

変速比:(1~6/後退)3.581~0.570

 (マニュアルモード時1速3.560/2速2.255/3速1.655/4速1.201/5速0.887/6速0.616)

最終減速比:3.900

 

一番気になっているのはこいつです。スバルの激売れステーションワゴンレガシィーツーリングワゴンの後継、レヴォーグ。

 

レヴォーグに関しては、スペックというよりパッケージが強い車だと思います。

 

荷物が乗るワゴンタイプの車で、そこそこの車格で、ボディーサイズが大き過ぎず、発売当時から先進性が高かったアイサイトを前面に出していること。

 

アイサイトについては、スバルが懐刀として1980年代から涙ぐましい努力を経て開発を続け、オプションが高かろうが売れなかろうが、レガシィに試験的に導入し続けて約15年。辛抱強く研ぎ続けてきた結果、レヴォーグ搭載のver.3でとうとう世の評価を絶対的なものにしたというエピソードが強過ぎます。当時『衝突安全といえばスバル』と言われていた背景にはこれだけの企業努力があったことを考えると、乗っていて涙さえ出てきます。

 

<WEB CARTOP【元祖ぶつからないクルマ】スバル・アイサイトの進化を追う>

https://www.webcartop.jp/2016/08/48766/

 

アイサイトのことを置いておいたとしても、レヴォーグは立ち位置が絶妙だと思います。完全な競合車が国内にそうそう見当たらないという。

 

他メーカーのワゴンはもう少し値段が低い既存車の拡張モデルであるか、大抵はデカくて高いです。というより、グレードの問題でレヴォーグの1.6が相対的に安く見えます。詳細はアテンザのところで後述します。

 

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試乗したときの写真です。インパネ周り。ナビの上段にもインフォメーションディスプレイがあります。このときはアクセル開度、ブースト計、油温計が表示。

 

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シフトノブ周辺。STI Sports仕様なのでボルドーカラーとレッドステッチで装飾されています。ちょっと派手ですね…。


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レヴォーグはトランクも強いです。開口部から段差もなく、後席を倒すとほぼフルフラットになるので車中泊が捗ります。

 

トランク容量522L。アテンザが506L。320iTouringが500L。単純な数値面でも強いですが、レヴォーグは開口部が広いので出し入れが楽です。大体ワゴンに積むのって長モノですし…。

 

で。他車比較として、国産ワゴンでよく比べられるのがマツダアテンザワゴンなんですが、ハイパーデカイんですよねアテンザ

 

 

マツダ・MAZDA6 WAGON 20S

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エンジン:SKYACTIV-G 2.0 水冷直列4気筒DOHC16バルブ

ボディサイズ:全長 4,805 × 全幅 1,840 × 全高 1,480 mm

ホイールベース:2,750mm

トレッド:前/後 1,585/1,575mm

タイヤサイズ:225/55/R17

車重:1,530kg

最高出力:156ps (115kW)/6,000rpm

最大トルク:20.3kg・m(199N・m)/4,000rpm

変速比:(1~6/後退)3.552 / 2.022 /1.452 /1.000 / 0.708 / 0.599 / 3.893

最終減速比:4.325

 

※写真は2016年に試乗したアテンザセダン2.2ディーゼルターボ

 

マツダのフラッグシップ、アテンザのワゴンタイプ。2019年に車名変更で国外名のナンバー呼称に変更されました。

 

全長4,800、全幅も1,800を優に超えるという。全長はBMWの3より遥かにデカイです。

 

車格が違うので本来比較する車じゃないと思うんですが、最安の2.0L・NAガソリンエンジンのグレードだとレヴォーグの1.6Lターボと価格帯が近いんですよね。

 

ただし、ガソリンエンジンタイプだと2WDになり、1.6EyeSightと20Sだとレヴォーグの方がサイズが小さく積載量が多くスペックも上です。アテンザで4WDを買おうとすると2.2LディーゼルターボのXDからで、330万円を超えます。

 

レヴォーグの2.0Lターボが360万円なので、そっちと比べるとアテンザの方が安いんですが…問題は、レヴォーグは1.6Lが売れ筋、アテンザディーゼルの上位グレード売れ筋ということです。

 

前者は300万を切り、後者は350〜400万円。

 

スペック、サイズ面でちょうどよい位置にいるのがレヴォーグということが売れている理由だと思います。街中走ってるとやたら見ますもんねレヴォーグ。

 

なお、マツダ3が鬼のような色気のエクステリアなので、マツダ6もモデルチェンジでとんでもねーお色気セダンにバージョンアップする期待もしてます。現行でも十二分に内外装ともにきれいですけどね…

 

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※試乗時に撮った内装

 

 

最後に珍車を挙げて終わります。

 

◯テスラ・モデル3(スタンダードレンジプラス )

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エンジン:50kWhリチウムイオンバッテリ

ボディサイズ:全長 4,695 × 全幅 1,850 × 全高 1,445mm

ホイールベース:2,875mm

トレッド:前/後 1,580mm

タイヤサイズ:235/45R18

車重:1,610kg

最高出力:306ps(225kW)/-rpm(推測値)

最大トルク:42.8kg・m(420N・m)/-rpm(推測値)

 

2016年発売。日本では2019年から納車され始めた、テスラのコンパクトセダンです。

 

実は、モデルSには以前乗ったことがあります。

 

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◯テスラ・モデルS (75D)

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エンジン:75kWhリチウムイオンバッテリ

ボディサイズ:全長 4,970 × 全幅 1,964 × 全高 1,445mm

ホイールベース:2,960mm

トレッド:前/後 1,662/1,700mm

タイヤサイズ:245/45R19

車重:2,090kg

最高出力:480ps(360kW)/-rpm (推測値)

最大トルク:60.0kg・m(610N・m)/-rpm(推測値)

 

モデルS、一番下のグレードでこのスペックというのは恐ろしいものがあります。最上位グレードだと最大トルクは1,140N・m。0-100kmは2.6秒だそうです。コルベットかな?

 

2018年、横浜の試乗イベントで乗りました。当時、モデル3の日本発売前だったのでそのコマーシャル代わりだと思います。実際テスラの方曰く、

 

「ハイエンドなモデルSで評判を広め、ミドルクラスのモデル3を投入するというのは上手い戦略だと我々も思います。ので、モデル3が出る前にぜひ一度テスラに乗ってみてほしいということでこのイベントを打ちました」

 

とのこと。乗った感触としては2トン超えとは思えないバカっ速セダンでした。いい意味でデカさを感じなかったです。

 

話を戻してモデル3です。

 

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価格はBMW320iの新車価格と同程度。その値段でこのスペックならお買い得だとは思います(買えるとは言ってない)。

 

航続距離はベースグレード、スタンダードレンジプラスで418km。実距離でどうなるかは不明ですが、超長距離を急いで走るようなシチュエーションでなければ不便でもないと思います。500kmランでも小一時間休憩取った方が楽ですし。

 

そういえばテスラの方が言っていたテスラ車のメリットは、「ソフトウェアのアップデートで常に最新を保つ為、価値が落ちない」でした。

 

「2018年時点で可能な自動運転のレベルは2。体験してもらったように、運転主体はあくまでドライバーですが、車線変更なども支援してくれます (実際にはハンドルさえ握っていれば車線変更も自動と言っていいレベルだった)。レベル3からはシステムがメインとなって、ドライバーがハンドルから手を離すことも可能です。

  テスラは、レベル5の完全自動運転まで見据えて、先にカメラ8台、超音波センサーを12台載せています。今、このカメラはすべてが機能しているわけではありませんが、『ソフトウェアのアップデートのみで完全自動運転への移行が可能なハードウェアを、すでに装備している』ということです。

  テスラが古くならない、と言った意味はここにあります。ソフトウェアアップデートで常に最新を維持することができるということですね」

 

実際保証もかなり長いようで、『バッテリーや走行性能に関わる部分はメンテナンスと保証で維持する、安全・快適装備はソフトウェアアップデートで向上させる』という考え方のようです。ソシャゲのサブスクリプションみたいですね。

 

<テスラ・車両保証について>

https://www.tesla.com/jp/support/vehicle-warranty

 

ともあれ、これは『古い911を買って直しながら一生乗る』のとは話が違って、2,30年乗り続けるようなファンキーな維持の仕方は流石に想定はしていないと思います。

 

次乗る車を考えたとき、ロードスターレヴォーグのような現行車を長く乗るつもりで買うか、997やE36みたいな古いやつと心中するつもりで買って維持していくか、テスラみたいな最新を可能な限りアップデートしていくか、買える買えないもあるのでなんですが、大まかにこの三者三様だなと思っています。どうしたもんか…。

 

 

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なんやかんや、まだまだコペンが元気に走るので変わらず乗り続けるものとは思いますが、こうしてスペックを書き出して比較してみるのは単純に面白かったです。疑問点が出てきたらあれこれ調べて自分なりに文章に落とし込んでいくのは、それなりによい経験になりました。

 

また気になる車が出てきたらつらつらと比較していきたいと思います。

 

無事書き上がったのでコペンで気晴らしにドライブ行ってきます。