その2は理屈も音も何もなく、完全にビジュアル面でほしいギターを挙げていきます。
◯PRSの青くて派手なやつ
PRSを買ってから一年弱経ちましたが、あまりの弾きやすさと音色の扱いやすさで、すっかりファンに成り果ててしまいました。ブリッジの調整に苦戦しながら付き合ってきたこともあり、愛着もひとしおです。
手持ちギターとの差別化を狙って24フレットモデルを買ったわけですが、どうもPRSの本領は22フレットにあるような気が去年くらいからしています。Dragon、Modern Eagle、Paul’s Guitar、McCarty594など、メーカー謹製の気合の入ったモデルはすべて22フレット仕様ですし、今までPRSの22フレットを弾いてハズレを引いたことがありません。
ハイゲインのラウドな音楽に使われることが多いながらも、社長の嗜好がどちらかというとウォームなビンテージ寄りの音であり、にも関わらず24フレットモデルにも22フレットモデルにも共通する『扱いやすさ感』が分かってきたことから、「やっぱりいいなーPRS」としみじみ思うようになりました。
※年末、ツイッターで存在を知り、Bottom's Up Guitars 田園調布本店でゲットしたPRSカレンダー。これのおかげで毎月の楽しみが1つ増えています
手持ちのCustom24が、ビジュアル面の好みを放棄して音と仕様で購入を決めたギターということもあり、大分渋めのSlateカラーとなっています。これはこれで気に入ってはいるのですが、もし次PRSを手に入れることがあれば、少し派手なFade系カラーの22フレットタイプなんていいなあと夢想しています。
ツイッターで「ハイゲインのPolyphiaみたいなやつが聴きたい」と呟いたところオススメしてもらったバンド、I Built The Sky。このPRSハイパーかっこいいですね。Custom22かな…。
◯James Tylerでキルトトップのやつ
先のエントリで「USAのClassicがほしい」と書きましたが、同じくらいいいなと思うのが写真の仕様です。ダイレクトマウント、バインディングあり、ローズまたはエボニー指板、バーストカラーのStudio Elite。出来ればボディー材がマムヨのもの。
キルトトップのギターは今まで所有したことがないんですが、やっぱ華やかですよね…。自分で待つ姿が想像つきませんが、この仕様は眺めて酒が飲めるレベルで好きなので憧れがあります。
出来れば、フルオプションかHSHだと手持ちのStudio Elite HDと使い分けができていいんですが、レアすぎるのかドンピシャの仕様を見たことがないのでひっそりと出物を待っています。
◯テレキャスターの青くてシャキッとした音のやつ
John Scofield御大の下記ライブを見て以来、ソニックブルーのテレキャスターに憧れています。
John Scofield Uberjam Band - Live in Concert 2013
この色のメイプル指板仕様はそう見ないので、一時期はG Seven Guitarsでオーダーしようかとまで考えていました。結果的にバカ鳴りのバタースコッチFullertoneの中古が現れたのでそちらに行きましたが、ジョンスコのテレキャスを見るたびにリフィニッシュしてしまおうかという思いまで湧いてきます。
ただ、強いていえば今のテレキャスは昔の赤いテレキャスに比べて兎にも角にも音が太いので、もう少しこう、今っぽいチャキチャキギャリギャリしたシングルコイルの音を出したいなというときに、もう一本性格の違うテレキャスを持っててもいいんじゃないかと思うことが稀にあります。仕様頻度が高くないので優先順位は低いですが…。
Soulive w/John Scofield - What You See Is What You Get @ Brooklyn Bowl - Bowlive 5 - 3/18/14
この曲が好きです。エリック・クラズノーとやってるやつですね。
◯シェルピンクのストラトキャスター
これも完全にジョンスコの影響です。写真は同じくWhat you see is what you getの演奏時です。
Soulive w/John Scofield: What You See Is What You Get [HD] 2012-02-28 - BOWLIVE III; Brooklyn, NY
シェルピンクのストラト、Zazen Boysのカシオマン氏のも印象的ですね。これを繰り返し見ていた時期にマテウス・アサトが現れ始めたので一気にシェルピンクが流行った気がします。
ZAZEN BOYS - ASOBI @ りんご音楽祭2014
後半のカッティングが気持ちいい…。
シェルピンク、メインのソニックブルーのストラトと色合いがよいので、そういう意味でもサブでほしい色であります。
どんどん理屈じゃなく漠然とした物欲が理由になってきていますが、「レスポールがもう一本ほしい」とは散発的に思います。
もうちょっと虎目が細かいやつ、レモンバースト系の色合いのやつ、ネックシェイプがやや細い60年モデルのやつ。
中でも一番気になるのは、ゴールドトップのP90タイプです。54年や57年モデルと言われるやつ。スピッツとGRAPEVINEが好きなので、やっぱりちょっと憧れがありますね。
スピッツ 『愛のことば』ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2004
愛のことば。この曲がスピッツで一番好きです。
スピッツの気分だったので pic.twitter.com/CPIFUMJlBF
— 梁井 (@hurryharryhurry) 2020年6月2日
※自分で弾いたやつ。この頃はまだ弦の張り方が普通だった
イントロから凄まじい音がしています。GRAPEVINEの西川さん。私がレスポールの弦をブリッジ裏倒し、トップラッピングにしているのは完全にこの人の影響です。
P90のギターを持っていないこともあり、一時期54年モデルのバーブリッジタイプ、カスタムショップのレリックモデルは出物を探していたことがあります。
なお、レスポールカスタムも見るたびにかっこいいなと思いますが、グラムロックの印象が強く、キルトトップの派手なギター以上に自分で鳴らせる気がしません。
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以上、次ほしいギターに関する所感を二回続けてまとめてみました。
実際のところ現状でかなり満足はしているのですが、ここからはもう「ほしいものが出てきたときに衝動買いが出来る」くらいに物欲と資金をチャージしておこうと思います。置き場所の問題もありますし…。
ただ考えてみれば、今手持ちのギター、9本なんですよね。なんていうか、キリが悪いなとは思っています。