コペンローブ、ゆるキャン△の聖地に行く。その1。
2018年8月22日(水)、夏休みを取って長野・山梨ツーリングに出かけてきました。
今回の目的は前述の通り、ゆるキャン△の聖地巡礼です。狙いは一番好きなエピソード、1,2巻でしまりんと野クルがそれぞれキャンプをする、長野県ビーナスライン、高ボッチ高原、そして山梨県ほったかし温泉です。
ビーナスラインはコペンを買って最初に出かけたツーリング先で、あまりの景観の美しさに圧倒された思い出も相まって、コロポックルヒュッテのくだりを読んでいたら久しぶりに行きたくなりました。
写真はビーナスラインの終点、美ヶ原のてっぺんにある王ヶ頭です。
ゆるキャンだとしまりんは車山からこっち方面には行かず、山を下って高ボッチに直接向かっているはずです。結果的にこの日のハイライトは王ヶ頭になってしまったので、しまりんとはルートも異なることもあり、2日目の方が聖地巡礼感があると思いますが、とりあえず楽しいは楽しかったです。
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例によってキャンプ道具を満載にして出発します。まさかこいつが無用の長物になるとは思いもしませんでしたが…。
談合坂サービスエリア。今回もいい天気です。
諏訪インターで降り、茅野駅に到着。出発が遅かったのでこの時点でもう15:00です。
6話の、ツーリング序盤で印象的なこのシーン。県道17号と八ヶ岳エコーラインの交差点なので、下記のGoogleマップの地点と思われます。
しまりんはこの後、車山のコロポックルヒュッテでボルシチを食べ、高ボッチ高原に向かっているので、おそらく出発点の身延町からだと、下記のルートを辿っているはずです。
結構なロングランで驚きました。これ原付免許取って最初のツーリングのはずなんですが…ソロキャンガールおそるべし。
一方今回の私のルートはこっち。
茅野駅からビーナスラインに入り、同じく車山高原を経由して、美ヶ原の王ヶ頭へ。そこから松本経由で高ボッチ高原を目指します。
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車山高原。ちょこちょこと展望スポットがあって車が停められますが、走行中の景観が何よりも絶景です。
雲海もどきが見えます。今度はちゃんと午前に着いて、ヘリノックスの椅子でも持ってきてポケっとしたいところです。車山高原もちゃんと散策したことないんですよね。
美ヶ原高原・山本小屋ふる里館に到着しました。この時点でもう17:00です。
牧場があるのでチーズやら何やらが豊富に売ってます。適当にお土産を見てから、日が沈む前に高原の散策に出ます。これが毎度の楽しみです。
日本の光景とは思えない。
美ヶ原の最高峰はここ、王ヶ頭の2,034mだそうです。結構標高高いんですね…。
美しの塔。
1954年に霧鐘塔として建てられたとのことです。ただのモニュメントじゃなかったのか…。それだけ霧が出て迷う人が多かったんでしょうね。
それにしてもすごい名前ですよね、美ヶ原。この呼び名が使われた最初の文献は、1724年編纂の信濃国の地誌『新府統記』だそうです。観光地によくある近年の改名じゃないんですね。古代には黒曜石の産地だったことが石器の発掘から分かると、美ヶ原観光連盟のサイトにあります。
さらば美ヶ原、また来ます。
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今回のオチに入ります。オチというより反省点の記録ですが…。
※高ボッチ高原から臨む夜景。きれいです。
山を下り、コンビニで食料を買い込んだり何なりしているうちにすっかり暗くなってしまいました。高ボッチに着いたのは20:00頃。
さっそく設営しようとしたところでテントエリアがわからず、場所をネットで調べていると、段々と疑念が湧いてきました。
…これ、ひょっとして今はキャンプ禁止なんじゃないか?
改めて見回ったところ、案内看板を発見。携帯ライトで照らして内容を確認すると、2018年8月時点では、自然公園法によりテントやツェルトでの野営、つまりキャンプは禁止と書かれていました。皆さん、泊まる予定の場所に関しては、必ず事前に調べましょう…。
今更ながら事の経緯を調べてみたところ、昔はキャンプ場が開かれていたものの、管理を担っていた高ボッチ山荘が火災で焼失したことにより、ある時期(詳細不明)からキャンプ場も閉鎖になったとのことです。この日は星を撮影に来ていたと思われる車中泊者は何台か見受けられ、こちらも確認したところ、どうも車中泊は禁じられていないようでした。
なお、現在は一部エリアでキャンプ泊が可能なようです。塩尻市を含む関係団体で構成する高ボッチ高原自然環境保全協議会は2019年5月9日、高ボッチ高原環境管理ガイドラインを策定。ファミリー広場に「テント・タープ等設置可能エリア」を設置し、適正利用を図る、とあります。
そんなわけで、この日はコペンの運転席で車中泊となりました。重ね重ね、泊まる際には必ず前日に現地の詳細を調べることにします。最終的に教えてくれたツイッターの現地の方、感謝します。
途方に暮れて案内看板の前に突っ立っていると、明らかに同志と見えるにーちゃん数名が近づいてきました。友人と車で聖地巡りに訪れたようで、最後の目的地が高ボッチ。夜景を拝んで帰るそうです。
挨拶がてら何をしているのかと尋ねられ、事の経緯を説明すると、慰めついでに上記のお守りをくれました。
「これ、わんこ寺の?」
「上伊那ツーリングの回のやつですねw 光前寺の早太郎おみくじですw おれら調子乗って結構か数買っちゃってwww よかったらこれで元気出してくださいw あと燻製卵と貝柱もどうぞwww」
颯爽と去っていくにーちゃん達。
原作でも、ルート取りに苦戦したしまりんが早太郎おみくじを眺めながら嘆息し、その後の大垣ちゃんからの電話で気持ちを切り替えるシーンがあるのですが、こんなところで見知らぬ人からこれをもらうとは思ってもいませんでした。あのときのにーちゃん、多謝です。今でも早太郎は私の机に鎮座しています。
コンビニで買った食料とにーちゃんにもらったくんたまをコペンの車内でかっ喰らい、夜景をぼんやり眺めてから運転席に戻り、2シーターに座った状態で就寝。場所のせいか体勢のせいか、不思議な夢をたくさん見た気がします。
続きます。