2014年9月に納車されたコペンに初めてスタッドレスを履かせたのは、2016年冬のことでした。
※湯沢ドライブで雪に塗れるコペン
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きっかけは会社退勤前の恒例、土井さんの席に集まってのダベリにおける「そういえば梁井くん冬はどっか行くの?」という一言でした。
「まだ決めてないですけど……スタッドレスも履いてないですし、あんまり遠出は出来ないかなと」
「買えばいいじゃん冬タイヤ」
何故か私はこのときまで「コペン用のスタッドレスタイヤを買って冬に遠出をする」という発想がありませんでした。
元々冬には遠出をしないタチで、寒いのが苦手な上にウィンタースポーツもやりません。温泉は好きですが、電車に乗って宿に泊まって…という温泉旅は、記憶の限り数えても片手の指に満たないくらいです。毎年夏期休暇ドライブが終わってしばらくはもっぱら近所をふらつくくらいで、コペンの走行距離も暖かくなるまで伸びないのが恒例でした。
が、新山さんがスタッドレスを導入して以来、シルビアで雪道走りに行ったり月山に温泉入りに行ったりと、冬期もガンガンに出かけている話を聞いて、少し興味は出てていました。スタッドレスは夏タイヤに比べてゴムが柔らかく乗り心地も違うという話も気になります。
加えて、この年末は九州への帰省の可能性があり、いざとなってから慌てて飛行機を取るよりも、あらかじめ冬タイヤを装備していつでも向かえるようにしておいた方が気持ちも楽なんじゃないかと思うに至りました。
念願の北海道にも行けてひと段落した感もありますし、次は冬旅行かなということで、秋の間にスタッドレスタイヤを物色することにしました。
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コペンローブのタイヤを探すときの最大の問題はサイズです。
純正で履いているタイヤはBRIDGESTONE POTENZA RE050A。サイズは165/50 R16。軽自動車でまさかの16インチという珍サイズ。
機会があったら別途書こうと思いますが、純正ポテンザのまま夏タイヤを買い直そうとすると80,000円を超えます。さすがにこの値段はポテンザのブランドパワーが理由ですが、同サイズでそこそこのスタッドレスを探そうとすると、恐ろしいことに一本15,000円を超えます。軽のタイヤの値段じゃありません。
となると現実的なのはインチダウンです。
ホイールのサイズを落として扁平率を上げて帳尻を合わせるしかありません。ネットで調べたところ、コペンローブの場合165/65 R14にしている人が多かったので、それに習うことにしました。
なお、タイヤ外周が多少なりとも変わるのでスピードメーター、オドメーターが狂うんじゃないか、と念のためあれこれ調べてみましたが、大した違いはないようです。
〈タイヤ外周計算結果〉
165/50 R16:1,793mm
165/65 R14:1,790mm(0.99832....%)
※スピードメーター誤差0.17%
https://www.autoway.jp/how-to-choose/inch-caliculator/
一応タイヤ外径が著しく変わる場合、車検のスピードメーター検査におけるメーターと実速度の誤差で引っかかる可能性があるようです。道路運送車両の保安基準の細目を定める告示第148条(速度計等)曰く、
10(V1-6)11 ≦ V2 ≦ (100/94) V1
※V1=スピードメーター
V2=実速度
であることが要件だとか。
こいつを計算すると、スピードメーターが40km/hの時点で、実速度が30.9km/h~42.55km/hの範囲内に収まっていること(プラス6%~マイナス22.5%以内)が条件のようです。結構許容範囲広いんですね…。
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ネットとオートバックスであれこれ物色した結果、モノはダンロップのウィンターマックスに決まりました。
DUNLOP WINTER MAXX 01 (165/65 R14)、WARENのホイールセットで、締めて54,000円也。
選択理由は、冬でも走る機会が多いのは圧倒的にドライ路面なので、「普通の道路でそこそこ静かで乗り心地に違和感がないタイヤの方がいい」と考えたからです。
そんな中、「買うなら国産の一世代前のタイヤが性能も良くてお得だよ」という土井さんのアドバイスと、コペン購入当時に読み狂っていた自動車サイトで特集されていたマリオ高野氏の長期レポートを思い出し、初代ウィンターマックスに狙いを定めるに至りました。
〈オートックワン・スタッドレスロングライフレポート〉
https://autoc-one.jp/promotion/1772277/
※冬タイヤ装着後のコペン君。ホイールが替わると大分印象も変わります
※オートバックスでのホイール交換作業中。これ以降は基本自分で交換するようになります
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笑ったのは、夏タイヤのポテンザより冬タイヤのウィンターマックスの方が総合的な乗り心地が良かったことです。
総じて感触が柔らかくなった分、突き上げ感がなくなって乗り心地は向上しました。遠出はむしろこっちのが楽です。
ロードノイズもさほど変わりません。ウィンターマックスの方が静かな気さえします。窓を開けて走ると一定の速度域でややニチャニチャ音がするようにも感じますが、普通に走ってりゃ気にならないレベルです。
操作性は、言われてみればグニャグニャする感がないわけではありませんが、夏タイヤのポテンザと比べてみればの話で、川崎が買ったミラココアに比べても足周りのせいかこっちの方がキビキビしている印象です。全く問題ありません。
結局この年、正月休みを少しだけ延長してコペンで九州まで帰ることになりましたが、1,000km超のドライブも無事こなすことができました。
※晴天の関門橋
※大分のじーちゃんちで土産がてら大量に待たされた野菜。大根の迫力
※往路における最高燃費。夏よりええやんけ
※別府の名湯・竹瓦温泉。入浴料100円