ー ORDINARY ー

※ 登場人物はすべてフィクションです。車と楽器とフィクションに塗れた会社員の日常を、のんべんだらりと書き綴っています。

王国民が語る田村ゆかり王姫の好きな曲ベスト10。

f:id:hurryharryhurryblog:20230904191244j:image


あまり喧伝はしていませんが私は田村ゆかり王姫が統治されるゆかり王国の住民でありまして、車のナンバーは227、カップリング含めて大半の曲はソラで歌えるくらいの王国民です。数曲は弾けます。


大学5年時。おれこれちゃんと卒業出来るのか、出来なかったら首括るしかないぞと思いながら図書館で死ぬ気で卒論を書いていたあの頃。「なんかこう、癒しのあるボーカルが聴きたい」と、何となく手に取った田村ゆかりのアルバムにどハマりしまして、ちょっとずつiTunesにぶち込みながら、当時、生活のBGMとして延々と聴いてしました。


艶やかながら軽やかでもある歌声。多種多様な作曲陣による、バリエーション豊か、かつ今まであまり聴いたことのない、甘くクールな曲調たち。すべての状況を放棄して逃亡したくなるような単位地獄の中で、そっと寄り添いながら、ほんの少しだけ、軽く背中を押してくれるような歌詞の数々。


私、このたびライブにも参戦しまして、国民の皆様と好きな曲について大量のアルコールを摂取しながら語り狂ったのをきっかけに、ここに梁井の好きなゆかりん曲ベスト10を書き記します。


※好きな曲ベスト10を先行して挙げてくれた王国民のツイートは下記の通りです。

https://twitter.com/nippodachsdoll/status/1678560762271514625?s=46&t=gSkDdNJLW8HosGGU4SoOng


正直10じゃ効かない上に1位以外は大分変動するんですが……今度、王国民仲間の友人と遊ぶときの酒の肴にでもなってくれれば幸いです。


※古のオタクなのでキングレコード時代の曲が多いですが、Cana aria立ち上げ後の曲も当然にハチャメチャに好きです。



①MELODY /『星空のSpica』(2008年)収録


一番好きです。派手さのない、シングルのカップリングですが、並々ならぬ思い入れがあります。

軽やかで明るく、ちょっとだけ切なく聴こえる、いわゆる『IVM7ーIII7ーVIm7ーI7進行系の曲』です。が、よく聴くとパートパートで転調しまくってます。軽やかなのに思いの外テクニカルな曲。Fourplayみたいだ。

あまりに歌詞が美しく、美し過ぎて弾き語りのレパートリーにしているレベルです。性別問わず、口にして違和感のない歌詞というのは、なんかこう、完成されているようでとても好きです。

「空を眺め雲を見つめる そんな場面では 君の声も雑踏に流され 耳に届かない」という心的な閉塞感のある、しかしながら情景的には開放感のある、夕暮れの街並が浮かぶような歌い出しから、「この胸に流れてる 温かいメロディーを 刻み込んで僕は 明日を探すよ」と前向きに続く歌詞に背中を押され、死んでも卒業するんやと連日学校行って、閉め出されるまで卒論書いてました。

何よりも、この歌詞を軽やかな、伸びやかでどこまででも通る声で歌い上げるゆかりんのボーカルに、完膚なきまでに打ちのめされた曲です。

ラストの「遠回りでもいいから 未来の自分を誇れるように 辿り着く先でいつかこのメロディーを 響かせるから」という歌詞が、静かに前を見据えているようで昔から好きだったんですが、あれから10年後、仕事もわりと好きになれて、ずっと続けていた趣味も少しずつ身を結び、今わりと好きな生活が出来ています。

あの当時、何か一つでも諦めていたら私の人生全部終わっていたでしょう。ゆかりん、おれ、この曲聴き続けていたおかげで、ちょっとだけ前向けたよ…。

同じくカップリングのSensitive Venusも好きです。私が初めて弾いたボサノバはフェリシダージでもマシュケナダでもなくSensitive Venusです(圧)。

 


②Trust me, trust you / 『TRUE ROMANCE』(2003年)収録


メロディーがひたすらに美し過ぎる曲です。特にサビの「目を閉じて 心を開いたら」のところが、もう……。

これは弾きました。ストラトの良さが引き立つ曲だと思います。


www.youtube.com

アレンジ面ですが、エレキギターはそんなに入ってないのに、要所のカッティングに存在感があって、アウトロでさらっと泣きのソロを入れてくる、なんかこう、大人かっこいい曲だなと当時から思ってました。バンドとソロギターばかり聴いていた大学時代、ゆかりんの曲で、演奏の幅が広がった感があります。

不思議と歌詞の印象が薄く、でも読んでみると素晴らしい、曲とメロディーに寄り添って前に出過ぎない、心地良くも素敵な歌詞だと思います。

歌詞もトラックも、主張し過ぎないのに華やかで美しいという、ポップスの権化のような曲です。堀江由衣とのユニット、やまとなでしこでの2001年のミニアルバムが初出だったと思います。あちらもハーモニー、ユニゾンが至上に美しくて好きです。

 

 

③虹の奇跡 / 『蒼空に揺れる蜜月の小舟。』(2003年)収録

 

「雨上がりの空を見てた」というAメロの歌い出しと、同じ言葉で締められるラスト。情景が浮かぶような曲です。

間奏のギターソロがあまりに美しく、これもコピーして弾きました。チョーキングしてないのに、フレーズとニュアンスで魅せる泣きのクリーンソロだと思います。


www.youtube.com

改めて聴き返すと、この頃のゆかりんのバラードはコーラスワークが絶妙で、メロディーもあまり他で聴いたところがないような、特有の美しさがあると思います。

「虹でも出てくれれば」というキーになる歌詞を、音数が減って静かになるBメロでさらっと出してくるところがオシャレですよね。

 

 

④I DO 愛 / 『秘密の扉から会いにきて』(2014年)収録


元気が出ます。ファンシー系以外だと、わりと湿度の高い歌詞が多い印象のゆかりん曲の中で、この曲は飛び抜けて、何かを振り切ったように前向きです。

ゆかりんのボーカルも、歌詞のせいか、作曲者からのディレクションが入ったのか、弾けるような明るさがあって、初めて聴いたときハチャメチャに驚いた思い出があります。

レーベル移籍前でもあるし、作詞者さんからゆかりんへのメッセージなのかなとか思いながら聴いてます。「ときめきに 我儘な 君がいい」

 

 

④お散歩しようよ / 『眠れぬ夜につかまえて』(2003年)収録


アコギの跳ねたストロークが軽やかな、ミディアムテンポのバラードです。

「季節のページを めくる風の中」という歌い出しが綺麗で、日曜の夕暮れに、日常の幸せと週末を感じながらゆっくりと散歩をしたくなるような曲です。

ロディアスでコード展開もポップなので、これも弾き語りに合います。

また、Cメロでストリングスが入るまでは、録音が全体的に、ちょっとチープで平面的に感じます。使ってる音色も可愛めで、リバーブも控えめで。多分これ、狙ってこの感じにしてるんじゃ……。その分、1番2番までが家の近所みたいな安心感があって、ちょっとずつ感情が高まってドラマチックになっていく高揚感があります。情景が浮かぶのはそのせいかもしれません。

 

 

⑤Sweet Trap / 『恋は天使のチャイムから』(2018年)収録


2018年だからプライベートレーベル「Cana ariaカナリア)」立ち上げ後の曲ですね。

打ち込みトラックとギターのカッティングでグイグイと押す、スピード感あふれるトラックです。

初めて聴いたときに衝撃を覚えるタイプの曲と、だんだん好きになっていくスルメタイプの曲があると思いますが、この曲は前者です。買ったCDを車にぶち込んで、イントロの四つ打ちのキックの音色で一息に引き込まれました。

歌詞がちょっと不思議なんですよね。耳に残るキーワードは頻発するけど詳細が述べられてないので想像力に任せてくる感じ。私の中ではこれ、女子高生ゆかりんが好きになった相手が生き別れの兄貴で、そのことを自分だけ知っているという曲です。それをこんな四つ打ちハウスみたいな曲にぶち込んでくるという田村ゆかりチーム。ライブだとゆかりんが女子高生制服で踊ります。

これも弾きました。ストラトハーフトーンが合います。


www.youtube.com

 

 

⑥虹色バルーン / 『Beautiful Amulet』(2007年)収録


ストリングスとアコースティックギターが軽やかな、リズミカルで可愛らしい曲。

「雨上がり smile me tender 虹色の風に歌い 笑いながら 君と踏むハッピーステップ」という歌い出しがまた良いです(語彙力)。

軽やかで可愛らしいのに、歌メロとコードのぶつけ方と、ゆかりんの歌い方のせいか、若干の憂いがある、なんかこう、異国のお祭りの夕暮れ感があるのが謎です。

間奏も、ストリングスとアコースティックギターのソロの掛け合いが聴きどころです。速い。

なお、同シングル収録、次曲のJellyfishは、ピアノをバックにしっとりと歌い上げるバラードで対比的ですが、こちらもピアノのフレーズはわりと跳ねた、フォルテの音色なので、全体的にリズミカルな曲の多いシングルだなと思います。

 

 

⑦les larmes de la Luna / 『花降り月夜と恋曜日。』(2002年)収録


淡々とリフレインするアコースティックギターのリフの上で、ゆかりんがメロディアスに、情感豊かに歌い上げるバラードです。

ぼくの地球を守って」から輪廻転生モノが流行りましたが、そんな裏設定をちょっとだけ匂わせる歌詞が見事です。うたた寝の中、異国の砂漠の夢を見て、郷愁を覚えている、という内容。

歌詞に出てくる『ジュラバ』というのはモロッコの民族衣装で、フードの付いているローブのようなものだそうです。ローブってちょっと何とも魔術師的でいいですよね。

les larmes de la Lunaはフランス語で「月の涙」。サビの歌い出しがそのままです。

je ne veux pas rentrerは「帰りたくない」という意味。

 

 

⑧ナルシスが嘘をつく / 『螺旋の果実』(2013年)収録


ギターはフュージョンギターの大御所、増崎孝司。なんかもう、そういう曲です。

歌詞はゆかりん艶やか曲によくある、道ならぬ恋の逢瀬を、少し冷めた目線でクールに歌い上げるタイプ。曲調は結構目まぐるしく激しいですが……。

ゆかりん、リズム感が鬼なので、こういうキメッキメのフュージョン歌謡みたいな曲もめちゃくちゃキレよく歌いこなしてくれます。

これも弾きました。フルでやろうと思いましたがソロで手一杯です。


www.youtube.com

もしかしてですがこの曲、クリックなし、フリーテンポで録ってたりします…?

 

 

⑨Love parade / 『Love parade』(2002年)収録

 

みんな大好きラブパレード。Loveとparadeの間にはハートマークが入ります可愛い。

多幸感溢れるトラックに寄り添うようにして歌い上げるボーカルが、貴方を見知らぬ遠くに連れて行ってくれます。こう書くと怪しい薬みたいですが……。

生で聴いたことはありませんが、ライブDVDで、ピンクのサイリウムが波打つ中で歌い上げるゆかりんの映像は、歌詞のイメージの「遠い異国のお祭りのパレード」そのままでした。2番の歌詞で泣きながら、涙を振り切るように歌うゆかりんがエモかったです。

 


Little Wish / 『Little Wish 〜lyrical step〜』(2004年)収録


この曲が一番好きだという王国民は結構多いんじゃないでしょうか。言わずもがなの大名曲。サビのハーモニーが美しいです。

lyrical stepとfirst stepという2つのバージョンがあって、それぞれ2番の歌詞がかなり違います。

初出はアニメのエンディングになったlyrical stepで、2004年にシングルとして発売。その後アルバム収録されるにあたり(『琥珀の詩、ひとひら』2005年)、歌詞が変更されたようです。

どちらも良い歌詞ですが、ゆかりん本人は「first stepの方が好きだ」と何かのインタビューで話していた気がします。

予想ですが、元々デモとしてあった曲をアニメに採用するにあたり、アニメの内容に沿うように歌詞がlyrical stepに変更された→アルバム収録にあたって、ゆかりんも気に入っていた最初の歌詞に戻し、first stepと副題をつけた、という流れじゃないでしょうか。でないと「first step」とありながら後発である説明が付かないので。

エレキギターをちゃんと弾き始めたわりと最初の頃に弾きました。2017年くらいだったと思います。ちゃんと音を取ってフルでコピーし、iPhone一発録りとはいえちゃんと形にしたの、思えばこの曲が初めてな気がします。


www.youtube.com

 



他にも、Sweet Darinのフラメンコギターも好きですし、天空で駆け回るような月のメロディーの軽やかさ、Fallin’into youのクールさ、新月のpollen、楽園巡礼、囀りのない部屋の神聖さ、だって×2 ウキウキでブギーまでこなしてしまう多彩さ、キャラメルやセルフィッシュの可愛らしさ、シレーヌの心音のギターのえげつなさ、Don’t wake me⭐︎UP、Shooting Star、Luminous Party、SUKI KIRAIのようなエレクトロニカチューンなど、baby blue skyの「最初から最後まで全部おれのギターソロ」感とか、好きな曲はアホほどあるのですが、というより好きじゃない曲がないのですが、キリがないのでここで終わります。王国民の皆さん、今度また飲みながら語りましょう。


なお、ギター弾き情報でわりとどうでもいい話ですが、ゆかりんの曲、特にアルバム曲は半音下げが多いです。