ー ORDINARY ー

※ 登場人物はすべてフィクションです。車と楽器とフィクションに塗れた会社員の日常を、のんべんだらりと書き綴っています。

2nd EP『Pastoral - EP / Tender Heart Craftworks』

2枚目の音源を出しました。今回は5曲入りのアコースティックソロギター集です。

 

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全曲、Lowden F32Cでの演奏です。こいつの音をきちんと残しておきたかったというのが、今回の一番の動機であります。


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<各所サブスク配信リンク>

https://big-up.style/QucogQisXr

 

ソロギターの録音というのは言ってしまえば露出のようなもので、曲が出来上がった後の本チャン録音は地獄を極めましたが、完成した喜びはひとしおでした。誤魔化しが効かない分、恥ずかしさも大いにありますが、これが今自分に出せる演奏の全力だと思います。そういった己を曝け出す行為に対する、謎の羞恥と快感がありますね。ネタが出来たらまたやりたいと思っています。

 

各曲の備忘というか、ライナーノーツ的なものを書き残しておこうと思います。4. Wintergreenのみレギュラーチューニング、他はすべて1音下げのDGCFADチューニングです。

 

1. Pastoral

Craig D'AndreaというCandyRat Records所属のソロギタリストが好きなのですが、彼のように牧歌的な、誰かが田園風景を静かに眺めている眼差しのような、朴訥と優しい曲を弾きたいと思って作った曲です。

ジャケットの写真が地元の川沿いの土手で、この風景を毎日眺めて通学していたこともあって原風景が牧歌的なようです。「こういうのが好きなんだ」を少しは形に出来た気がしています。


2. Tiny Candles

好きだった友人が3人いたつもりなのですが、多分もう集まることはないだろうとそこそこの悲しみにふけっていたとき、手慰みに作った曲です。こういう曲の作り方をしたのは初めてですが、自分の中では今回の核心になりました。彼ら彼女らに対するプラスの感情が少しでも伝わってくれれば嬉しく思います。

1:40〜の展開が出来てようやっと本EPが完成しました。サンキューみんな。

 

3. Church's

仕事ではちゃめちゃに怒鳴られて悲しい思いをした日、夜な夜なローデンを弾いていたら出来た曲です。Am7(ポジション上。実音はGm7)から始まるという辺り、当時の感情を思い出して笑えてきます。フレーズが捻りもクソもなくどストレートです。

1:15以降のブリッジ展開は例によって後から作ったのですが、開放弦をうまく使ったフレーズが出来たので気に入っています。

ちょうどブリッジ展開を作っていた頃、当時はちゃめちゃに怒鳴られたお方から、「また飲みに行こうや」と言ってもらえたのが印象的でした。ちっとは認めてもらえたんだろうか。

曲名はイギリスの革靴メーカーからです。作った当時ここのストレートチップを買ったばかりだったので。

 

4. Wintergreen

キャンプにハマった頃にちょうどゆるキャンが始まりまして。

モンベルの店内BGMや、ゆるキャンの劇伴で流れていそうな、ネイチャー感溢れるソロギターが弾きたいなと思い、せっせと作った曲です。当時はまだローデンを持っていなかったのでテレキャスターで作った思い出。

他の曲は全て1音下げチューニングで弾いていますが、これだけレギュラーで弾いています。明るさを出したかったので。

 

5. AM2:00

1曲目が朝方のイメージが強い曲だったので、最後に真夜中の雰囲気のある曲を入れたら時間経過の流れがいいんじゃないかと思い、無理やりねじ込んだ小曲です。2018年5月31日に作ったので、「もう6月か」と当時は仮タイトルでJuneと呼んでいました。

弾きやすい曲なので手癖としてよく弾いています。楽器屋の試奏でこれを弾いてる人間がいたらまず私だと思います。

 

 

馴染みの地元の友達が「そういえば2作目のやつ、ダウンロードしたんだけどさ」と言ってくれたのがかなり嬉しかったです。

 

「え?落としてくれたの?」

「うん」

「600円払って? サブスクやってなかったっけ?」

「うん。入ってなかったから」

「マジか。それは…」

「あ、でも買った後に入ったよ。サブスク」

 

謎です。ともあれ、聴いてくれた皆様、ダウンロードしてくれた皆様、ありがとうございました。極めて個人的な演奏ですが、聴いてくれて心より嬉しく思っています。