全部自分で録ってみようシリーズ、4曲目。シンセオンリーのエレクトロニカです。
今まで曲を上げても「修作だから!」「ギター練習のバックトラックだから!!」「作曲って程じゃないから!!!」などと誤魔化してきましたが、こいつはギターも何も入ってません。いよいよ言い訳が効かなくなってきました。
ビートメーカー・ヒップホップ界隈に足を突っ込み始めてからずっと気になっていたシンセ打ち込み主体の曲ですが、いざ作ろうと思ったきっかけは、アクアライン海ほたるのパーキングで流れていた謎BGMです。
たまに街中で耳にすることがあると思うんですが、プラネタリウムとか、子供向けの科学番組とか、理科の授業の教材VTRとかで流れてそうな、ふわふわキラキラしたBGM。アレです。小学生の頃を思い出すのか、無性に好きなんですよね科学VTRエレクトロニカ…。
ハイが丸まった高音のアルペジオが、ゆったりとループしているような曲。あんな感じのが海ほたるのトイレで流れてまして、思わずボイスメモで録音。周囲に誰もいなくてよかったです。そいつをたまーに聴き返しながら「こんなん作りたいなあ」と漠然と思っていました。
20時くらいに作業を開始し、完成して投稿したのが26時。翌日死にそうになりながら仕事していたのをよく覚えています。
2020年10月16日録音。ハード機材は、ノートPCにUSB接続したKORG microKEY-25のみ。音源は全部Ableton Live内臓のシンセパッドで、5トラック使用。思い返すと結構ミニマムな曲だと思います。トップ画像は今年の5月頃に九十九里浜で放心していたときに撮った写真です。気に入っています。マジックタイムっていうんでしょうか。グラデーションがきれいでありました。
※はしゃぎまくる謎の子供たち
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少しはフックを効かせようと入れ込んだせめてもの工夫が、①変拍子にしたこと、②音の跳躍幅を広くしたことです。
4/4→4/4→2/4でワンループ。これも変拍子というのかは自信がありませんが…。
音の跳躍については、例の海ほたるで耳にした謎BGMのメインフレーズもそうですが、科学教材VTRっぽいエレクトロニカの特徴を自分なりに分析したところ、『メインアルペジオの音の飛び幅が広い』ことだと感じました。
『ギターだとその音からその音の高さまで飛ばないよね』くらいに跳躍させると、打ち込みっぽさが出る気がします。こういうのやると鍵盤数の多いMIDIキーボードがほしくなりますね…。
で、ループの飽きが来ないようにフレーズをこねくり回していて、気に入ったフレーズを聴き返してみたら最後の小節が2/4になっていました。
使用したトラック。
使った音源は今までの曲とほぼ同じですが、パラメーターをいじると割と音色が変わるので今回結構いじくりまわしました。
3,4トラックは例によってマリンバをアルペジエーターで鳴らしているんですが、今回は①ダウンとアップを別トラックで順番に鳴らして、②若干スウィングさせてみました。②のおかげでちょっと有機っぽくなった気がします。
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夜中にシンセをいじってたら謎の曲が出来あがりました。理科の授業のビデオ教材で流れてそうなエレクトロニカです。ブライアン・イーノ的な。
— 梁井 (@hurryharryhurry) 2020年10月26日
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