ー ORDINARY ー

※ 登場人物はすべてフィクションです。車と楽器とフィクションに塗れた会社員の日常を、のんべんだらりと書き綴っています。

コペンローブ購入記その7

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(※弁明。トップ写真は鍵とキーホルダーです。電子キータイプはポケットから出す必要がないので人目にも触なかろうと、高を括って愛用してます。)

コペンを買うと決めたら決めたで、最後の逡巡が襲ってきます。

ホントに買うのか?車ないと生活できないわけじゃなかろうに。その頭金、貯金した方がいいんじゃないの?

やかましい。とねじ伏せます。この手の逡巡は予想済だった上に、伊達に半年も車ほしいと思っちゃいません。

が、やっぱり高いものは高い。

削れるものは削ろうと、気合を入れて見積書を読み返します。いらないオプションと質問事項をピックアップ。やっぱり買うつもりになると見積書読む目も変わるなー、なんて思っていると、ダイハツの担当さんから電話がかかってきました。

「もしもし梁井さんですか?先日○○店の◇◇から連絡を受けまして
…」

別店舗でMT車を試乗したことを聞いて連絡をくれたらしく、こいつホントに買うつもりだったのかとやや動揺気味の担当さん。今だーと、温めていた一言をねじ込みます。

「必要なオプション等を考え直しました。再度見積書を作っていただきたいので、今週末伺ってもよろしいでしょうか!」

いいよ!こいよ!(白目)と担当さん。

ここで納得できれば決めちまおうと、現場研修でラフェスタ課長からもらったちょっといいボールペン、最近になってやっと登録した実印を鞄にぶち込み、軽っていいなと思わせてくれたスピアーノくんに乗って、ディーラーに最後の突撃を敢行することにしました。


「まだ少し86と迷ってるけど、コペンに傾いてます」と伝えてからオプションを削ってもらいます。

まず削ったのはコーティング。青空駐車にはなりますが、ちゃんと洗車してやればまあ大丈夫だろうと判断しました。まめに洗車するクセも付けたかったし。結構高いんですよねコーティング…。

次がバックモニター。クローズドでバックも試してみましたが問題なかったです。いっそない方が上手くなるだろうと判断。今のところ付けなくてよかったと思ってます。

逆に付けたものは

○カラーOPT クリアブルークリスタルメタリック
おもちゃみたいな車なのでいっそ色も張り切ってしまおうと。ホワイトもきれいだなと思いましたが、やっぱり青が好きなので。

○ブラックインテリアパック
3万は高いと思いつつ、茶より黒の方が好きなので。ここはケチらずにお金出そうと思いました。

ダイヤトーンサウンドプランとiPod接続ケーブル
これは一番高いやつ付けました。コペンを買う動機の一つに、純正で音のよいナビが付くからというのは正直ありました。

勢いで付けちゃったけど、これは不要だったかも。血迷ってLEDイルミのやつにしようかとも思いましたが、担当さんに「…私はあまりオススメしません」と言われ、正気に返りました。比較的安かったからいっか。

○ETC
ディーラーオプションで一番安いやつにしてもらいました。「性能ってなんか変わります?」「カードの期限とか、喋ってくれる情報が増えるくらいですかね」「じゃ安いのでお願いします」自分で取り付けすれば一番安く上がるんでしょうけどね…。

○フロアマット
白黒のやつにしました。「これ、付けないとどうなります?」「そうですね、梁井さん靴下履かずに革靴履きます?」「履かないですね」「そんな感じです」「…付けてください」

○ナンバープレートフレーム
最後にサービスで付けてもらえました。ありがとうございますm(_ _)m

同時に見積書に対してあれこれ質問し、疑問点を解消していきます。その中で、

「ナビなんですけど、スピーカーとセットで割引になるってカタログにあったんですが、見積もりだと定価になってますよねこれ」

「ああ、それですね。実は、これだけオプション付けていただいたので、もうちょっと安く出来るんですよ。なので定価で記載して、そこから引いていく形を取ってます」

言わなきゃそのままだったのだろうか、という恐れはありましたが、ここで始めて値引きの提示がありました。

引いていただいた金額は、私の知る限り軽自動車としては十分なもの。元々が低価格で薄利である軽自動車は値引きがほとんどなく、コペンのようなフラッグシップ機ならなおさらと思っていたので、向こうから値引きの話を振っていただいただけ有難かったです。この時点でもう買う気になってました。

ちなみにこの値引きは、あくまでオプションをそれなりの額まで付けた場合であって、車体価格からはまず引けないと思います。

最後にもう一度だけ試乗させてもらい、とどめの一撃でナンバープレートフレームをサービスしてもらえたところでノックアウト、契約させてもらいました。

車音痴、車を買う。

「じゃあ、ナンバーどうされます?」

「…あれ?希望ナンバー外してませんでしたっけ!」

「そのまんまですね。外しますか?」

もうハンコ押しちゃったし、数千円だしなあと、仕方なく、あくまで仕方なく、ナンバーを選びました。

400にしようかとも思いましたが、もうちょっと捻りたいなあとも思います。知らない人が見ても分からず、自分だけニヤリと出来るようなナンバーをあれこれ考え、結局とある人物の誕生日にしました。

後日、会社の後輩川崎に写真を見せたとき、ナンバーをチラ見され、

「…梁井さんって王国民でしたっけ。ピンクのはっぴ着て、世界一かわいいよとか言っちゃう人ですか?」

分かる人には分かるらしいです。まあ、好きな人の誕生日だよとだけ答えておきました。世界一かわいいけどね。


こうして私は車を買いました。

車が車なせいでしょう。買ってから納車まで、職場のいろんな人から「車買ったんだって?」「何買ったの?」「納車したら写メ取って送れ」「そもそも隣に乗せる女の子いるのか?」「生活大丈夫なの?」などとバリエーション豊かに話しかけられます。納車してからも、週末雨の予報が出れば「残念だったね」、風邪など引こうものなら「排気ガスのせいだね」と茶化されます。

が、大体皆さん最後に、「楽しそうだね」と言ってから去っていきます。ちょっと嬉しいものです。

最後のオチとして、最初に買おうと思ってたZZT231セリカは、同時期に車探しをしていた後輩が私より一足先に買っていました。

黒のオートマで、結構年季の入った傷だらけの外装ですが、ドヤ顏でピースサインしながら皆にセリカを見せびらかす後輩の顏は、非常に嬉しそうでした。雨の日も風の日も台風の日も、元気にあちこち出かけているそうです。


以上でコペンローブ購入記を終わります。

学生時代から文章を書くことは好きだったので、リハビリのつもりで書き始めたブログですが、予想外にいろんな人から「読んでます」とのお声をいただけたことを、非常に嬉しく思っています。一段落したので、これからはまた思いつくままに、あれこれ書いていこうと思います。ご愛読ありがとうございました。

(本稿はみんカラ投稿の記事を再編したものです)