ー ORDINARY ー

※ 登場人物はすべてフィクションです。車と楽器とフィクションに塗れた会社員の日常を、のんべんだらりと書き綴っています。

コペンローブ、鹿児島の先っちょにいく。その4。

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4日目。最南端は制覇したので、後は寄り道して帰るだけです。阿蘇スカイラインの絶景は死ぬまで忘れることはないでしょう。

 

 

7:30起床。ガッツリ7時間睡眠です。コペンの運転席から這い出て、歯を磨き、顔を洗い、服を着替えて朝食に取り掛かります。


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朝食。熊本ラーメン

 

もうちょっと爽やかなものが食べたかったはずなのに、手が食券スイッチのこいつを推していました。うまかったです。替え玉があったら食ってたレベル。

 

8:30、北熊本サービスエリアを出発します。天気がいいです。一番楽しみにしていた行程なので朝から気持ちが上がっています。

 

ETC用出口で下に降りて、国道57号線に合流。道の駅大津で休憩を済ませ、本日のメインイベント、阿蘇スカイラインに突入します。


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道の駅から阿蘇ミルクロードへ。

 

勾配をゆっくりと登っていきます。平日の朝にしては混んでいて、日常の輸送路になっているのかトラックが連なっていますが、特段急ぐ理由もないので前車に追随してのんべんだらりと走ります。

 

山の林間を登っていたはずが、だんだんと視界が開けて高原の様相が広がってきました。


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かぶと岩展望所と、隣接するビックフルークカフェ。ソーセージがうまいらしい。ドイツ民謡みたいな曲が大音量で流れてます。この時点で景観がもはや北海道です。

 

すぐ先の交差点で右折し、高原の阿蘇スカイラインを突っ走って、大観峰を目指します。駐車場に車を停め、


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坂を登り、


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辿り着きました。阿蘇の街並みを360度見下ろすことのできる最強ビューポイント、大観峰。絶景です。


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梁井、はしゃぐ。

 

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カルデラ地形の特性なのか何なのか、山が平らです。こんな景観初めて見ました。


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時刻は11:00過ぎ。ちょい雲が多くて風も強いですが、それがまた『遠くに来た感』を良い感じにブーストしてくれます。

 

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30分くらい放心してから退散しました。気持ちよかった…。


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学生とライダー。帰り際に撮った写真ですが妙に気に入ってます。

 

 

カービィカフェには行ったし、佐多岬には到達したし、走りたかった阿蘇スカイラインも無事走破しました。これでいよいよ、後は本当に帰るだけです。

 

同じルートで帰るのも芸がないので、復路は九四フェリーを使って四国経由で帰ることにします。


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寄り道した大分県の『九重"夢"大吊橋』。名前が強いです。結構混んでいたのと、スマホを落とす恐怖が頭をよぎったので写真だけ撮って退散しました。


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道の駅佐賀関。佐賀関フェリーターミナルのすぐ近くにあります。海鮮丼を食べようと思っていたのですが、途中休憩で寄った別府湾サービスエリアで、空腹のあまりド派手にカレーを食べてしまったので我慢します。食事のタイミングを完全に間違えた。

 

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※鳥天カレー。激うまでした。

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15:10、佐賀関フェリーターミナルに到着。車検証を持って乗船手続きを済ませ、お土産を買い、16:00の出航に備えて車内で待機します。


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乗船します。


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フェリーに乗るのは北海道上陸時以来の人生2回目です。乗船時間は1時間半弱。短いです。


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30分程座敷でダラダラしてから船外に這い出て、日光浴と洒落込みます。スピードが結構速い。

 


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突然の篠田麻里子
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17:30、四国は愛媛県の三崎フェリーターミナルで下船。帰路は残り950kmです。行きよりはマシです。帰ります。


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夕飯を食おうと思っていた道の駅伊方きらら館。まさかの閉館中でした。にっぽりん…!(紹介者への八つ当たり)


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愛媛県伊予灘サービスエリア。ちょうど日暮れの時間帯です。四国の高速はわりと高所を走るので、サービスエリアから街の日暮を見下ろせます。

 

この日は夜食に淡路サービスエリアで玉葱ラーメンを食うつもりなので、夕飯は軽めで釜揚げしらす丼。温玉が旨味をブーストしてくれます。うまい。


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四国でよく見るガソリンスタンド。埼玉で言う加藤石油みたいなもんか?


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23:00、淡路サービスエリアに到着。四国横断に350km、5時間弱かかりました。死ぬかと思った。


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淡路サービスエリア名物、恋人の聖地『ハートライトゲート』から見る神戸の夜景。平日の真夜中にワーキャー言って眺めてるアホは私だけでしたが、結構なムードがあるので関西の恋人連れにはオススメです。しかしながら恋人の聖地は日本に果たしていくつあるのか。そこを単独犯で訪れた冒涜者は通算で何人いるのか。梁井は、考えるのを、やめた。


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本日のオチとしては、旅行の集大成とみなしていた淡路サービスエリアの玉葱ラーメンが21:00閉店だったことです。

 

開店は11:00。さすがにそこまで寝ている気力はなかったので、夜食として腹いせにサーモン丼を食って就寝することにしました。この旅行、つくづく目当ての食事にありつき損ねてる気がします。

 

例によって歯を磨き、体を拭いて就寝。最後の500kmに備えます。

 

続きます。

コペンローブ、鹿児島の先っちょにいく。その3。

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佐多岬アタックの日です。この日は結局700km近く走ることになってしまいました。死ぬかと思った。

 

前日の暴飲暴食の残響とベッドの心地良さが相まって、チェックアウトの11:00まで爆睡させていただきました。気持ちよかった…。今日は(も)ひたすら走るだけなので、車内で食べる昼食とセブンコーヒーを補充して出発します。

 

福岡都市高速環状線から太宰府のジャンクションを経て九州縦貫自動車道に突入。鹿児島湾の切れ目である国分インター目指して突っ走ります。


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レイドバックして走ろうと、BGMに70年代クラプトンを選択。No reason to cryが今のところ一番お気に入りです。このジャケット、クラプトンの目の前が酒瓶だらけなのが笑えるような笑えないような。

 

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高速を降りた後のルートです。国道220号・269号をひたすら海沿いに南下。気持ち的にはここまで来ればもうちょっとだと思うのですが、一般道で100kmあるので2時間以上かかります。気合いを入れてのんびり走るしかない。

 

散発的に小さな漁村や港町に入る道をひた走ります。青森に行ったときのむつ半島の海沿いに結構似ていて、北と南でも風景差はあんまり感じられなかったのが印象的でした。少し寂しげに釣り船が点在してる感じ。

 

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17:30過ぎ。無事に佐多岬に到着しました。

 

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正確にはここが岬ではなく、手前にある北緯31度線のモニュメントです。佐多岬はここから数十メートル先の駐車場に車を停め、徒歩でトンネルを抜けて数百メートル歩く必要があります。


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※こんな感じ。結構歩きます


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トンネルを抜けて、


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結構な勾配のある歩道を歩き、


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本土最南端の神社、御崎神社にお参りを済ませます。

 

財布を車に忘れたので拝むのみになってしまいましたが、後から考えるとこれが問題だったんじゃないかと後悔してます。みんなお参りするときはちゃんとお賽銭を用意しましょう。


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先まで行っていると日が暮れてしまうので引き返すことに。バイオハザードなら後ろからワニが襲ってくるようなトンネルを抜けて、駐車場まで戻ります。これでも結構歩いたので息が切れ散らかしている。

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駐車場に戻ってしばらく放心します。

 

大きな寄り道もせず、目的地に向けてひたすら走って3日もかかったゴールはさすがにこれが初めてです。景観の果て感はそうでもないですが達成感はひとしおです。これで北と南はコペンで無事制覇しました。


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日が暮れていく。コペンを買って6年。走行距離66,000km。思えばあちこち行ったもんだ。

 

 

今回のオチです。結論からいうと今回のツーリング、例によって助手席にキャンプ道具を満載にして出発したものの、私は一度もキャンプ泊をしていません。博多以外全部車中泊です。

 

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設営まではしたんです。佐多岬から数キロんところにある、大泊野営キャンプ場。近くのホテル佐多岬で風呂に入れるはずが、某影響で「宿泊客のみ入浴可」になっていた上に、ホテル含めて付近に人の気配が全く感じられなかったあたりから嫌な予感がビンビンにしてきました。


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※テント設営直後の空模様。この状態でタープもなしにいけると思っていた自分の頭をはたいてやりたい

 

案の定、直後にポツポツと、数秒後には大粒の雨がとんでもねー勢いで降り注いできました。

 

思えばキャンプ先で豪雨に見舞われたのはこれが生まれて初めてです。あっという間に真っ暗になり、離れたところにポツンと佇む街灯がチッカチッカと点滅を繰り返していて意識がそっちに引っ張られます。「あっちからなんかやって来るんじゃないか」という謎の恐怖がチューブスクリーマーのごとくブーストされ、パニック状態に。ふと頭をよぎったのは「そういえばさっき神社でお賽銭入れてなかったな…」

 

結果、2秒で撤退を決意。テントを畳み、ペグを引っこ抜き、ろくに整理もせずにキャンプ道具をコペンのトランクに放り込んで、バックミラーに目をやることなく逃げるようにキャンプ場を後にしました。

 

ラーメンに火を掛ける前でよかった…。


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※逃げるように舞い戻って来たファミリーマート根占川北店。人里の灯りで安心し切っている

 

この旅唯一のキャンプ予定がぶっ潰れて意気消沈したものの、落ち込んでいても仕方ないのでツーリングマップル片手に今後の予定を検討します。

 

そもそもが明日は阿蘇山を回る予定だったので、それならいっそのこと、今日のうちに熊本まで戻っておいて早朝の阿蘇スカイラインを走るのが一番賢いんじゃないかと決意。Googleマップ大先生で調べてみたところ、走行距離261km。所要時間は3時間半。現在時刻は20:30。この日すでに400km近く走っています

 

「…………」

 

ええいままよと発進しました。結果、


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翌日0:30。無事北熊本サービスエリアに到着しました。

 

一度走ったことのある道を遠距離ただひたすら走るには、せめてもの聴いたことのないアルバムを垂れ流すのが一番です。そんなわけで旅行用に買い、温存していたAwesome City ClubのGrow Apartを選択。ラスト曲のSTREAMが激烈に好みだったのでラスト30分はこの曲で乗り切りました。サンキューAwesome City Club

 

 

例によってサービスエリアで歯を磨き、体を拭き、コペンの運転席で就寝します。どんどんシートに腰かけた状態で寝るのが上手くなって来た。

 

続きます。

 

 

コペンローブ、鹿児島の先っちょにいく。その2。

コペンの運転席で寝るのも大分慣れて来ました。

 

7:00頃、日が差して車内の温度が上がってきたのをきっかけに起床。歯を磨いて体を拭いて、着替えを済ませて西宮名塩サービスエリアを出発します。

 

よく「暑いと思うけど車ん中で寝られるの?」と言われますが、わりと大丈夫です。昼は命に関わりますが、夜は窓をちょっとだけ開けておくだけでそれなりに快適に眠れます。問題はシートが倒せないということだけです。

 

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11:00頃。岡山県倉敷市の道口パーキングエリアでおやつの八つ橋を購入。名古屋で鶏皮揚げを買い、岡山で八つ橋を食う意味が分かりませんがどっちも好きなので喜んで食いました。うまい。


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12:30、広島県宮島サービスエリアで昼食。広島焼きをいただきます。牡蠣を買い損ねたのが若干の心残りですがボリューム満点でうまかったです。


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16:30、山口県美東サービスエリアで給油。西宮名塩からもう430kmです。博多まであと144km。遠い。高速のセリフ給油って珍しい気もしますが最近はそうでもないんですかね?

 

 

そう、博多です。

 

冒頭で書き損ねましたが、この日は博多に宿を取ることにしました。1日の走行距離は500kmが限界であることと、1日くらいベッドでぐっすり寝ないと鹿児島で力尽きるような気がしてきたこと、そして、

 

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こいつが目的です。博多のカービィカフェ。

 

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※結構広い。商業施設のアパレル1エリア分くらいはある

 

カービィカフェ博多、キャナルシティに期間限定で出現するらしく、同設のショップでは限定のグッズなんかも販売されるらしいです。知人のカービィ好きに「九州に行く」と伝えたところ、「機会があればぜひに」と教えていただいたので、博多に宿泊がてら寄ることにしました。

 

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お土産をゲット。袋もポップです。ショップは2F、カフェは地下にあるらしいので移動します。

 

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食事は予約が必要らしいので外観だけ写真に収めて退散しました。カービィはスーパーデラックスをアホほどやった世代です。懐かしくなってしまった…。

 

「食事をしてこい」と言われたのであって「ショップに行け」とは言われてませんが、気づいたら勝手に土産を物色していました。人に土産を選ぶの楽しいですよね。

 

 

宿にチェックインを済ませ、空腹に鳴るおなかを抱え、博多に来るなら絶対ここで食おうと心に決めていた店に向かいます。


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元祖もつ鍋・楽天地。

 

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どういう店かというとこういう店です。二郎かな?

 

上記は流石に3人前を越えた鍋かとは思いますが、わりとボリューミーなもつ鍋が楽しめます。加えてちゃんぽん麺は頼み放題。くたくたになるまで煮込んだちゃんぽん玉を、胃がはち切れるまで食うことが出来ます。最高です。


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人里でジャッキビールを飲める幸せ。お疲れ様でした。


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ツーリングマップルを引っ張り出して明日のルートを確認します。ルートも何も高速乗って鹿児島まで激走し、内湾を先っちょまでひた走るだけではありますが…。


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Twitterの友人から「メニュー見せてください」と言われ、「この店にそんなナンパなものはありません」と答えたときの写真。コースと追加メニューのみ。ロック。


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ニンニクの効いた醤油ベーススープで、ちゃんぽん玉をがっつり煮込んでかっこむ時間の幸せたるや。旅行中は摂取カロリーの問題を忘却することにしてます。幸福を感じろ。

 

よろよろ歩きで宿にたどり着き、大浴場で腹をこなしてから就寝しました。明日はいよいよ佐多岬アタックです。

 

続きます。

コペンローブ、鹿児島の先っちょにいく。その1。

某年8月、夏。

 

かねてよりの悲願だった『九州最南端自走到達ドライブ』を敢行いたしました。

 

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※出発点の秋葉原UDX地下駐車場

 

最北端と最東端は2016年の北海道旅行でクリア済み。最西端、長崎県佐世保市の神崎花公園は未クリアですが、ツーリング野郎からすると重要度が高いのは、基本北と南です(というより果て感が味わえるかどうか。総じて南北、特に北の方が果て感が強い)。

 

九州は縁があってよく行くエリアなんですが、福岡大分より南っ側は、今まで足を踏み入れたことがありません。実績解除の為に「次遠出するなら鹿児島の先っちょだなー」とずっと思っちゃいたのですが、いかんせん死ぬほど遠いので踏ん切りが付かないままでした。

 

が。兎にも角にも世の中が変わってしまった某年。「コペンで端っこにいくシリーズは、今行っとかないといつ不可能になってもおかしくない」との焦りが生じまして。諸々悩みはしましたが、コペンが健在で休みも無事取れ、世論も政情も緩和されたこのタイミングしかないと判断。鹿児島の先っちょまでコペンで突撃することに決めました。

 

 

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出発前にメイドさんのライブを拝んで参りました。ViViBeeかわいいよViViBee。

 

メイドさんの本拠地Honey Honey秋葉原店で昼食べてこうとも思ったものの、前から気になっていた牛すじチャーハンが目に入り、突撃。激ウマでした。


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単品にしようと思ってたのに店に入るとセットを頼んでしまう意志の弱さと欲望の強さ。

 

UDXに戻り、神保町のガソスタでフル給油、代官町インターからC1に乗り、地獄の片道1,500kmドライブを無事スタートさせました。

 

辿り着くだけで3日、3回フル給油が必要という。意思が弱ると引き返すことにもなりかねないので気合いを入れて出発します。

 

 

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16:30、新東名の清水サービスエリア。空模様が不穏ですが何とかもってくれてます。


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ヤマハ製と思われる謎のビーグル。


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湾岸ミッドナイトC1ランナー、荒井さんの言葉を守って端っこに停まるコペン。意図を守っているというよりツーリング始まりのおまじないみたいなもんです。走りの目的を間違えてはいけない。


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19:00、刈谷パーキングエリア到着。東京から西側に向かうと大体ここが休憩地点になるドライバーは私だけではあるまいて…。


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売店に山積みされていた、博多名物鶏皮揚げ。なぜこれが名古屋に売っているのかは不明ですが、好物なので速攻で購入。博多限定品じゃなかったことがわかったのは収穫でした。


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刈谷で初日の夕飯をいただきます。うな丼ときしめんセット。旅行中はいつも以上に炭水化物を取りたくなるのは何なんだろうか…。思えば昼もラーメンチャーハンだった。まいうーです。

 

 

できれば初日のうちに山陽道には入っておきたかったんですが、大阪が限界でした。23:00ちょいに西宮名塩サービスエリアに到着。歯を磨いてコペンの運転席で就寝と相成りました。


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翌朝早々に給油した結果の初日燃費。優秀です。問題はこれでまだ往路の1/3しか走っていないことです。あと1,000kmある。

 

続きます。

録音後記『Summer Lily / hurryharryhurry』

これまで『ビートメーカーさんから声をかけてもらってトラックにギターを入れる』『ギターを録って投げかけたら曲になって帰ってくる』という形で皆と遊んでいましたが、念願叶って全パート自分で演奏するに至りました。

 

シンセパッドのフワーっとしたロングトーンと、ストラトセンターのカッティング、ぐいんぐいんと動くベースラインが気に入っています。仮タイトルは『Summer Mellow』。

 

 

2020年8月9日録音。ライン録り。インターフェースはFocusrite Scarlett 2i2。シミュレーターソフトはBIAS FX2。ギターはJames Tyler Classic。ベースはCoolZのジャズベースタイプ。ドラムはAbleton Live内蔵のTR707シミュレータで、シンセパッドもAbleton Live内蔵のやつです。

 

Suhrピックアップに換装したJames Tyler Classicの試運転がてら、全ピックアップ全ポジションを使って録ろうと試していたら出来上がった曲です。

 

サウンドクラウドのバック写真は、すみだ水族館で撮ったクラゲ。涼しげであります。

 

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一番お気に入りポイントはベースラインです。

 

複数楽器を録ってて改めて思ったのですが、やっぱり違う楽器が混ざると弾いててハイパー楽しいですね。久しぶりに、人と合わせたときの気待ち良さと同じ感触を覚えました。

 

奥田民生が「個々の楽器がヨレてても全体でグルーヴしてればいい」「ドラムとベースが要」とカンタンカンタビレで言っていましたが、あの感覚が分かった気がします。弾いているのは全部自分でも、リズムの押し引きとか、隙間に上手く入り込める感覚が得られれば、合奏で感じる快感に近いもんが得られるんですね。

 

このベースはグイングイン動きながらリズムとギターの隙間に上手く入れた気がします。

 

次に気に入っているのはTR707のリズムで、多分これ、跳ね方がギターやベースと若干合ってないんですよね。

 

単純にキーボードの指ドラムに慣れていないせいでギターと同じノリが叩けなかっただけですが、微妙なノリの違いが重なっている感が気に入っています。サンプリングで作ったヒップホップトラック的な。

 

最後のお気に入りポイントはギターで、前述の通り、SSHに換装したJames Tyler Classicの全ピックアップポジションを使っています。

 

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最初から最後までずっと鳴ってるカッティングがセンター、途中入ってくる単音カッティングがフロント。

 

ソロの入りはフロントで、そこからリア側のハーフトーン、フロント、フロント側のハーフトーン、リア歪み、フロント歪みの順で切り替えています。切り替えている理由は特になく、イングヴェイや松本さんがソロでガンガン切り替えているのを見ていて「玄人感が出ていいな…」と思ったからです。

 

ギター丸々味わい尽くしてる感ありますよね。私の場合は使おうとして使ってるので音色を求めて切り替えられているわけではありませんが…、それでも、『高音でチョーキングするときはフロント』『中音でギャンギャンやったり駆け上がるフレーズのときはリア』『和音を鳴らすときはハーフトーン』と、切り替えに合わせて使うフレーズが引きづられて変わっていく感はあります。楽しいです。

 

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使用したシンセパッドはCelestial Padというやつ。ずっと鳴ってるフワンフワンしたコードフレーズがそうです。この音が使いやす過ぎて愛用中であります。

 

 

 

基本同じコードの繰り返しで、ベース音とリズムの抜き差しで展開している気分を作り、その上でギターが暴れ回ってるだけという、曲というより簡単なビートトラックではありますが、超気に入っています。

 

気に入りすぎて付けたタイトルは、推しているシーシャバーの店員さんです。バニーパレスのりりちゃん。激かわです。百合は夏の花らしいからぴったしですね!!(迫真)

CoolZ ZJB-1R (JazzBass Type)

ベースを買いました。島村楽器謹製ブランド、CoolZのジャズベースタイプです。正式名称はZJB-1R。車の開発コードみたいです。

 

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ここ最近買った楽器で一番『買ってよかった』と満足しているのがこいつです。James Tyler Classicをある意味上回っています(あれは音云々より『タイラーのストラト』というパッケージで買った)。

 

購入はギタープラネットベース館の中古フロアで、購入価格は39,800円。4万円弱でここまで幸せになれる買い物が過去あっただろうか。

 

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トーンを絞ったりフロント寄りの出力にしてみたりと、慣れないベースに悪戦苦闘しつつ、触るたびに感触と出てくるフレーズが新鮮で、大層楽しんでいます。

 

 

トーンを絞りつつフロント寄りの出力にしてみた音。スッキリ目のプレベみたいな音になる。ソウルに合いそうです

 

 

ジャズベースにした理由は、『フロントピックアップに親指を乗せて弾きやすかったから』です。

 

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これ、プレベだとピックアップの上端が薄くて、親指滑り落ちちゃうんですよね。慣れの問題もあるかと思いますが、弾き比べてみてフォームが安定していたのがジャズベースの方だったのでこっちにしました。サンバーストにしたのは秋山澪になりたかったからです。

 

当初はサンバーストに鼈甲柄ピックガードのプレシジョンベースを買おうとしてました。

 

むかし少しだけ持ってたのがプレベだったことと(馴染めず手放した理由は今考えると前述の演奏性の相性と思われる)、ソウルで聴ける丸めの音が好きだったところから調べていくと、ジェームス・ジェマーソンプレベの代名詞と出てきたからです。

 

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が、いざ店頭に行って比べてみると弾きやすさは前述の通りであり、「これ録音のときに使いやすい音が出るのは100%ジャズベだよな」と思ったことから転身。CoolZの安いやつがあったことが決め手となりました。

 

DTMerギター弾きの御用達ベース、「買ってから弦交換時以外に緩めたことがないけどネックに何の異常もない」と評判だった、みんな大好きCoolZ。安心のフジゲン製。サークルフレッティングシステム。同価格帯で驚異のコストパフォーマンスを誇る島村楽器謹(ry

 

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MIDI打ち込みも慣れてきたら次はベースかなと常々思っちゃいましたが、何とかここまで辿り着けて満足してます。

 

最後に。私はクラシックギター上がりの名残で右手の爪を伸ばしており、ピックを一切使わない(使えない)指弾き爪弾き野郎であります。

 

「爪を伸ばした状態でベースを指弾き出来るのか」が懸念であったものの、結局弾くのは指の内側といいますか、先端より平らな部分を使うので、今のところ何の問題もなく弾けています。この先ピックを使うことが果たしてあるんだろうか…

MIDIキーボード / KORG microKEY-25

ここ最近シンセとリズムの打ち込みで愛用しているMIDIキーボードです。

 

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鍵盤は全く弾けないのですが持っていればそれなりに使おうとするもので、Ableton Liveの内蔵インスツルメントを漁って好みの音を探し出し、ギターの裏で鳴るフレーズを弾き散らかしています。ロングトーンだったり、リフだったり、5〜6音のアルペジエーターフレーズだったり…。

 

またリズムの打ち込みでも重宝しています。ステップ入力が苦手なので基本リアルタイム入力をしてるのですが、鍵盤だとキック、スネア、クラップ、ハイハットの位置が自分にとって大層使いやすいので助かってます。

 

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※大体こんな感じ。愛用してるTR系音源だとレ♯の位置にクラップが入ります。

 

25鍵盤だと、リズムの打ち込み時はOctaveボタンでキーを下げてあげないと割り当てられている配置鍵盤を押せず、反応しないので注意が必要です。

 

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※ここを押すとキーが下がる

 

他、アルペジエーター、タップ、ピッチシフト用スティックも付いており、直感的に使えます。サスティーン機能はいまいち理解してませんが…。また、アルペジエーターDAWソフトの備え付けプラグインでかけてあげた方が制御が楽な気もします。

 

 

リズム、シンセ、アルペジエーターをフルに使ったビート。こういうのがやりたかったので作れてよかった…。

 

 

DTM初心者はとりあえずこれを買っとくとよい、何となく打ち込んでるだけでも十分楽しい、と勧められて買ったのですがまさにその通りで超満足してます。パットにも興味はありますが、当面これでせっせと打ち込みに慣れていって、弾けるフレーズとリズムの幅を広げてこうと思います。