録音後記『Laughin’ / hurryharryhurry』
ビートメイクシリーズ3曲目。ミドルテンポのダンスチューンです。
前曲の反動からか今回はギターを弾きまくってます。初めてミュートロンを使いまして、トムミッシュごっこが捗っています。
寝かせてたトラックが完成しました。ダンスビートの上で、ミュートロンかけたストラトのセンターでトムミッシュごっこしてます。らふぴ可愛いよらふぴ
— 梁井 (@hurryharryhurry) 2020年10月11日
Laughin' / hurryharryhurryhttps://t.co/EbIlD8OszC on #SoundCloud pic.twitter.com/jiEGWK9fVL
ギターはフェンダーのストラトキャスター。ベースはCoolZのジャズベースタイプ。ドラムはAbleton Live内蔵のTR707シミュレータ。シンセもAbleton Liveのやつです。Mariaと同じ組み合わせですね。
写真は大洗アクアワールドのクラゲです。深めの青の動画をストレージから探したところ、クラゲが目に留まったので採用。水族館は動画素材の宝庫だと思う。
◇
今回も7トラック使いました。Live Liteは8トラックがリミットなので最近はギリギリ使い切るか否かです。
ラストのソロんところでもう1トラックくらい使い、ロングトーンのシンセでも入れればよかったかなとも思いますが、私の性格上、使用トラック数が無制限になるとアレンジ迷子になる可能性の方が高いので足りないくらいがいいんだと思います。トラック数より展開とアレンジセンスで何とかしたい(出来ない)。
録音のたびに何かしらやったことないことをやろうとは思ってるのですが、今回のポイントはギターにミュートロンを使ったことです。
アナログエフェクターでは持っていなかったんですが、John Mayerやら、何よりTom Misch御大がギターソロでやたらと多用するのでずっと気になっていました。
上記の写真は録音時の設定です。もうちょっとワウワウさせたかったので、また使うときに設定はあれこれいじっていきたい。リバーブなどの空間系はともかくとして、『聴かせたいモジュレーションエフェクトは自分の感覚より強めにかけた方がいい』は最近感じます。極力クリーン寄りにしてしまって中途半端になる。
ミックスが未だによくわかりません。トラック数が多いと、クリップを抑えようとしてどうしても音圧が弱くなるんですよね。現状の解決策として、Live内蔵のミックス用エフェクトをかけちゃいるんですが、もうちょっとイコライザーで飛び出てる帯域を潰さないといけないんだろうなとは思ってます。ただ、Live LiteはAbletonユーザー御用達のEQ Eightがないんだよな…。
ベースは1:50手前のブレイク時の、決めフレーズが気に入ってます。やっと頭に浮かんだフレーズがそのまま弾けるようになってきた…。
シンセはメインリフがReverberantというやつで、和音でフレーズを弾くと高域がキラキラして、ディスコ感が出たので使用しました。気に入ってます。
裏でなってるアルペジオはMaria同様、Marimbaをアルペジエーターで鳴らしたものです。困ったらアルペジエーターを使えば何とかなると思っている節があります。便利です。次回はZazenのAsobiみたいにもうちょっと主張の強い音で使いたいな…。
◇
今回は我らがホーム、ハニーハニー大宮店店長、らふぴことらふちゃんからタイトルを拝借しました。
「aikoが好きだ」と聞いていたこと、秋葉原EP作成中であることがバレていたことから、もっとaikoっぽいネタを考えていたのですが、紆余曲折を経てダンスビートと相成りました。というか一瞬でもaikoっぽいビートを作れると思った自分の頭をはたき倒してやりたい。
ベースを買って最初に作ったネタということもあって思い入れが強かったことと、自分としてはイメージに近く仕上げられたので気に入ってます。らふぴ可愛いよらふぴ。
録音後記『Maria / hurryharryhurry』
『打ち込みにも慣れてきたので全部自分で弾いてみようシリーズ』2曲目です。ギターよりも鍵盤系が強い曲にと相成りました。
シンセパッドとアルペジエーターが活躍してます。
好きなメイドさんの生誕が今日なので勝手に気合を入れて作ってました。シンセとアルペジエーターがメインのビートです
— 梁井 (@hurryharryhurry) 2020年8月12日
Maria / hurryharryhurryhttps://t.co/c7GfS46vsG on #SoundCloud #ambient #beatmaking #chillout pic.twitter.com/o0jEDkmAkU
コペンローブ、鹿児島の先っちょにいく。その5。
5日目。最終日です。
7:00起床。この旅行、全般に渡って朝の天気がやたらといいので車内の暑さで目が覚めます。歯を磨いて顔を洗って服を着替え、例の聖地エリアを散歩して朝の神戸を眺めたり、フードコートでダラダラしたり、小1時間を無為に消費した後、「ちゃんと走れば明日は自分のベッドで足を伸ばして寝られる」という何とも言えないモチベーションで出発を決意。残り600kmの帰路に着きます。
9:00頃、大阪環状線の朝渋滞に捕まります。夜のうちに大阪は抜けておくべきだった…。奥田民生で気合を入れ直して渋滞を乗り切り、ひょいひょいとトイレ休憩を挟んで走ります。
12:00、無事新東名に突入。NEOPASA浜松でちょうど昼飯の時間です。
うなぎの焼きスパ。実質焼うどん。
フードコートで目に止まって物は試しと頼んでみましたがこのビジュアルで不味かろうはずがありません。食べ応えもあって激ウマでした。この旅行でもトップクラスに君臨します。これだけ食べに行ってもいいレベル。
………
……
…
あまりにうまかったのでそのまま昼寝してたら3時間過ぎてしまいました。
15:30、最後の給油です。つくづく高速のセルフ給油スタンド増えましたね…。
出発します。残り300km。
後はもう勝手知ったる新東名を突っ走るだけなので、日も陰ってきた頃合いを見計らってコペンをオープンにし、車線の左っ側をのんびりたらたらと流します。
帰路は毎度のことながら帰りが惜しくなるので、首都高手前で下道に降りて都心をゆっくり走って抜けます。
これも毎度のことなんですが、旅行の帰路にオープンで走っていると、どれだけ買い替えを検討していても「やっぱりコペンがいいや」という思いがしみじみ湧いてくるんですよね。
一度の航続距離が伸びに伸びてきた30歳オーバー。高速巡航能力の高いバカデカ排気量セダンに日に日に気持ちが向いていくのですが、今回はそれに加えて、心残りだった最南端に行った帰りです。
『下手に買い換え欲求が爆発する前にコペンで行きたいところは早めに行っておこう』との目標も達成され、東名で元気よく走っていく320d (やたら見る)を見るたびに、『お金貯めてちょい古大排気量ドイツ車にでも行くか』という気持ちが湧き上がるのですが…
路肩に停めてこんな光景をのんびり眺めたりなんかしていると、「当面オープンから降りられそうにないなこれ…」と考え直すのが恒例です。今回の旅行は特にそれが強かったです。帰り道の夕方、天気良くてかなり涼しかったしなあ…。
21:00、無事帰宅。今回もお疲れ様でしたコペン君。ホーム銭湯である健美の湯でひとっ風呂浴びて就寝します。
※健美の湯名物、イベント湯の月間スケジュール。ビールの贅沢湯が気になります。想像がつかない…。
◇
最後に。今回珍しくトラブルの兆候みたいなものが現れたので書き記しておきます。結果として空振りではありましたが…。
家まで残り100kmを切った辺りで、運転席の右足膝あたりにポタポタと水滴が垂れ始めました。
微量で、ペースも10分に一度あるかないかなので、まあエアコンの結露だろうと大して気にしちゃいなかったのですが、だんだんとオープンの車内にやたらと甘い匂いが漂ってきました。
車内で甘い匂いがするとなると、外部要因さえなければ、考えられるのはクーラント漏れしかありません。
おまけに車載の温度計を見ると、平時走行中なら30度ちょいを指すはずの数字が40度を軽く超えていました。
「!!?」
ちなみに渋滞中です。うわーマジかーと思っていたらだんだん渋滞も解消されてきたので、ペースを上げて走っていると温度も少し下がってきました。走行風のクーリングが効いているものと思われます。
念のため下道に降りてから運転席に潜り込んで該当箇所を確認。カバーされた配線からうっすらと水滴が垂れているのを確認しましたが、水滴をライトで確認しても特に色も付いていません。エンジンルームを確認しても、クーラントが極端に減っているようにも見えません。
そもそもがエンジン熱を吸収し、走行風で冷やす循環を行うクーラントの配線が、運転席の膝上まで伸びているとも思えません(これは新山さん談。私は言われるまで気付きませんでした)。
だとするとエアコンのドレン水漏れか、結露か。仮にクーラントだとしても、残量を見る限り家まではもつだろうと判断し、帰宅。しばらく経ってから12ヶ月点検の際にディーラーに聞いてみたのですが、案の定「おそらく結露」とのことでした。
「配線や車内を一通り確認しましたが、漏れも滲みも特に確認できませんでした。一番可能性が高いのが、どこかの結露が配線を辿って、膝上まで来てしまったことだと思われます。他はそうだなあ、雨漏りがどこかに溜まって、それがたまたまそのとき垂れてきたとかですかね。コペンは先代も結構雨漏りと水溜りに悩まされた車ですから」
そういえば佐多岬で豪雨には見舞われましたが、日が経っているので少し考えにくいです。おそらくは前者でしょう。
「でもお客さん、甘い匂いしたんですよね」
「しました」
「水滴の色は?」
「無色でした」
「匂いはどうです?」
「水滴嗅いでみたんですけど、特には…。車内は甘かったんですけどね」
「うーん…。匂いの件は不気味ですけど、現状からするとクーラントとは考えにくいかな…。後考えられるのは、失礼ですけど匂いの勘違いの可能性ですね。何かしら甘いもの車内にありませんでした?」
……よくよく考えてみたところ、毎朝毎晩、せっせとギャツビーのクールシートで体を拭きまくっていました。こいつで鼻がバカになった可能性があります。某病の兆候かとも思いましたが、匂いがしないとは聞きますが狂うとは聞かなかったのでそれはおそらくないとのこと。
教訓としては、「車の異常兆候にはなるべく早く気づくだけでなく、最低限の機構は理解しておいて予想は下せるようにしておこう」です。
新山さんのように、クーラントの機能から配線位置を予想して「まずそこにあるわけがない」と判断できれば変な予想をすることもないでしょう。ちっとは勉強しようとも思いました。
終わります。
コペンローブ、鹿児島の先っちょにいく。その4。
4日目。最南端は制覇したので、後は寄り道して帰るだけです。阿蘇スカイラインの絶景は死ぬまで忘れることはないでしょう。
◇
7:30起床。ガッツリ7時間睡眠です。コペンの運転席から這い出て、歯を磨き、顔を洗い、服を着替えて朝食に取り掛かります。
朝食。熊本ラーメン。
もうちょっと爽やかなものが食べたかったはずなのに、手が食券スイッチのこいつを推していました。うまかったです。替え玉があったら食ってたレベル。
8:30、北熊本サービスエリアを出発します。天気がいいです。一番楽しみにしていた行程なので朝から気持ちが上がっています。
ETC用出口で下に降りて、国道57号線に合流。道の駅大津で休憩を済ませ、本日のメインイベント、阿蘇スカイラインに突入します。
道の駅から阿蘇ミルクロードへ。
勾配をゆっくりと登っていきます。平日の朝にしては混んでいて、日常の輸送路になっているのかトラックが連なっていますが、特段急ぐ理由もないので前車に追随してのんべんだらりと走ります。
山の林間を登っていたはずが、だんだんと視界が開けて高原の様相が広がってきました。
かぶと岩展望所と、隣接するビックフルークカフェ。ソーセージがうまいらしい。ドイツ民謡みたいな曲が大音量で流れてます。この時点で景観がもはや北海道です。
すぐ先の交差点で右折し、高原の阿蘇スカイラインを突っ走って、大観峰を目指します。駐車場に車を停め、
坂を登り、
辿り着きました。阿蘇の街並みを360度見下ろすことのできる最強ビューポイント、大観峰。絶景です。
いやーマジかー、となってる pic.twitter.com/R74pFbCZJw
— 梁井 (@hurryharryhurry) 2020年8月25日
梁井、はしゃぐ。
カルデラ地形の特性なのか何なのか、山が平らです。こんな景観初めて見ました。
時刻は11:00過ぎ。ちょい雲が多くて風も強いですが、それがまた『遠くに来た感』を良い感じにブーストしてくれます。
30分くらい放心してから退散しました。気持ちよかった…。
学生とライダー。帰り際に撮った写真ですが妙に気に入ってます。
◇
カービィカフェには行ったし、佐多岬には到達したし、走りたかった阿蘇スカイラインも無事走破しました。これでいよいよ、後は本当に帰るだけです。
同じルートで帰るのも芸がないので、復路は九四フェリーを使って四国経由で帰ることにします。
寄り道した大分県の『九重"夢"大吊橋』。名前が強いです。結構混んでいたのと、スマホを落とす恐怖が頭をよぎったので写真だけ撮って退散しました。
道の駅佐賀関。佐賀関フェリーターミナルのすぐ近くにあります。海鮮丼を食べようと思っていたのですが、途中休憩で寄った別府湾サービスエリアで、空腹のあまりド派手にカレーを食べてしまったので我慢します。食事のタイミングを完全に間違えた。
※鳥天カレー。激うまでした。
15:10、佐賀関フェリーターミナルに到着。車検証を持って乗船手続きを済ませ、お土産を買い、16:00の出航に備えて車内で待機します。
乗船します。
フェリーに乗るのは北海道上陸時以来の人生2回目です。乗船時間は1時間半弱。短いです。
30分程座敷でダラダラしてから船外に這い出て、日光浴と洒落込みます。スピードが結構速い。
思いのほか速い pic.twitter.com/oTd0ja3orU
— 梁井 (@hurryharryhurry) 2020年8月25日
突然の篠田麻里子。
17:30、四国は愛媛県の三崎フェリーターミナルで下船。帰路は残り950kmです。行きよりはマシです。帰ります。
夕飯を食おうと思っていた道の駅伊方きらら館。まさかの閉館中でした。にっぽりん…!(紹介者への八つ当たり)
愛媛県の伊予灘サービスエリア。ちょうど日暮れの時間帯です。四国の高速はわりと高所を走るので、サービスエリアから街の日暮を見下ろせます。
この日は夜食に淡路サービスエリアで玉葱ラーメンを食うつもりなので、夕飯は軽めで釜揚げしらす丼。温玉が旨味をブーストしてくれます。うまい。
四国でよく見るガソリンスタンド。埼玉で言う加藤石油みたいなもんか?
23:00、淡路サービスエリアに到着。四国横断に350km、5時間弱かかりました。死ぬかと思った。
淡路サービスエリア名物、恋人の聖地『ハートライトゲート』から見る神戸の夜景。平日の真夜中にワーキャー言って眺めてるアホは私だけでしたが、結構なムードがあるので関西の恋人連れにはオススメです。しかしながら恋人の聖地は日本に果たしていくつあるのか。そこを単独犯で訪れた冒涜者は通算で何人いるのか。梁井は、考えるのを、やめた。
本日のオチとしては、旅行の集大成とみなしていた淡路サービスエリアの玉葱ラーメンが21:00閉店だったことです。
開店は11:00。さすがにそこまで寝ている気力はなかったので、夜食として腹いせにサーモン丼を食って就寝することにしました。この旅行、つくづく目当ての食事にありつき損ねてる気がします。
例によって歯を磨き、体を拭いて就寝。最後の500kmに備えます。
続きます。
コペンローブ、鹿児島の先っちょにいく。その3。
佐多岬アタックの日です。この日は結局700km近く走ることになってしまいました。死ぬかと思った。
前日の暴飲暴食の残響とベッドの心地良さが相まって、チェックアウトの11:00まで爆睡させていただきました。気持ちよかった…。今日は(も)ひたすら走るだけなので、車内で食べる昼食とセブンコーヒーを補充して出発します。
福岡都市高速環状線から太宰府のジャンクションを経て九州縦貫自動車道に突入。鹿児島湾の切れ目である国分インター目指して突っ走ります。
レイドバックして走ろうと、BGMに70年代クラプトンを選択。No reason to cryが今のところ一番お気に入りです。このジャケット、クラプトンの目の前が酒瓶だらけなのが笑えるような笑えないような。
高速を降りた後のルートです。国道220号・269号をひたすら海沿いに南下。気持ち的にはここまで来ればもうちょっとだと思うのですが、一般道で100kmあるので2時間以上かかります。気合いを入れてのんびり走るしかない。
散発的に小さな漁村や港町に入る道をひた走ります。青森に行ったときのむつ半島の海沿いに結構似ていて、北と南でも風景差はあんまり感じられなかったのが印象的でした。少し寂しげに釣り船が点在してる感じ。
17:30過ぎ。無事に佐多岬に到着しました。
正確にはここが岬ではなく、手前にある北緯31度線のモニュメントです。佐多岬はここから数十メートル先の駐車場に車を停め、徒歩でトンネルを抜けて数百メートル歩く必要があります。
※こんな感じ。結構歩きます
トンネルを抜けて、
結構な勾配のある歩道を歩き、
本土最南端の神社、御崎神社にお参りを済ませます。
財布を車に忘れたので拝むのみになってしまいましたが、後から考えるとこれが問題だったんじゃないかと後悔してます。みんなお参りするときはちゃんとお賽銭を用意しましょう。
先まで行っていると日が暮れてしまうので引き返すことに。バイオハザードなら後ろからワニが襲ってくるようなトンネルを抜けて、駐車場まで戻ります。これでも結構歩いたので息が切れ散らかしている。
駐車場に戻ってしばらく放心します。
大きな寄り道もせず、目的地に向けてひたすら走って3日もかかったゴールはさすがにこれが初めてです。景観の果て感はそうでもないですが達成感はひとしおです。これで北と南はコペンで無事制覇しました。
日が暮れていく。コペンを買って6年。走行距離66,000km。思えばあちこち行ったもんだ。
◇
今回のオチです。結論からいうと今回のツーリング、例によって助手席にキャンプ道具を満載にして出発したものの、私は一度もキャンプ泊をしていません。博多以外全部車中泊です。
設営まではしたんです。佐多岬から数キロんところにある、大泊野営キャンプ場。近くのホテル佐多岬で風呂に入れるはずが、某影響で「宿泊客のみ入浴可」になっていた上に、ホテル含めて付近に人の気配が全く感じられなかったあたりから嫌な予感がビンビンにしてきました。
※テント設営直後の空模様。この状態でタープもなしにいけると思っていた自分の頭をはたいてやりたい
案の定、直後にポツポツと、数秒後には大粒の雨がとんでもねー勢いで降り注いできました。
思えばキャンプ先で豪雨に見舞われたのはこれが生まれて初めてです。あっという間に真っ暗になり、離れたところにポツンと佇む街灯がチッカチッカと点滅を繰り返していて意識がそっちに引っ張られます。「あっちからなんかやって来るんじゃないか」という謎の恐怖がチューブスクリーマーのごとくブーストされ、パニック状態に。ふと頭をよぎったのは「そういえばさっき神社でお賽銭入れてなかったな…」
結果、2秒で撤退を決意。テントを畳み、ペグを引っこ抜き、ろくに整理もせずにキャンプ道具をコペンのトランクに放り込んで、バックミラーに目をやることなく逃げるようにキャンプ場を後にしました。
ラーメンに火を掛ける前でよかった…。
※逃げるように舞い戻って来たファミリーマート根占川北店。人里の灯りで安心し切っている
この旅唯一のキャンプ予定がぶっ潰れて意気消沈したものの、落ち込んでいても仕方ないのでツーリングマップル片手に今後の予定を検討します。
そもそもが明日は阿蘇山を回る予定だったので、それならいっそのこと、今日のうちに熊本まで戻っておいて早朝の阿蘇スカイラインを走るのが一番賢いんじゃないかと決意。Googleマップ大先生で調べてみたところ、走行距離261km。所要時間は3時間半。現在時刻は20:30。この日すでに400km近く走っています
「…………」
ええいままよと発進しました。結果、
翌日0:30。無事北熊本サービスエリアに到着しました。
一度走ったことのある道を遠距離ただひたすら走るには、せめてもの聴いたことのないアルバムを垂れ流すのが一番です。そんなわけで旅行用に買い、温存していたAwesome City ClubのGrow Apartを選択。ラスト曲のSTREAMが激烈に好みだったのでラスト30分はこの曲で乗り切りました。サンキューAwesome City Club。
べろべろに酔った状態でゴリゴリのダンスチューンのソロをギャンギャンに弾いてみた
— 梁井 (@hurryharryhurry) 2020年9月4日
STREAM / Awesome City Club pic.twitter.com/NxG3uMO9cs
例によってサービスエリアで歯を磨き、体を拭き、コペンの運転席で就寝します。どんどんシートに腰かけた状態で寝るのが上手くなって来た。
続きます。
コペンローブ、鹿児島の先っちょにいく。その2。
コペンの運転席で寝るのも大分慣れて来ました。
7:00頃、日が差して車内の温度が上がってきたのをきっかけに起床。歯を磨いて体を拭いて、着替えを済ませて西宮名塩サービスエリアを出発します。
よく「暑いと思うけど車ん中で寝られるの?」と言われますが、わりと大丈夫です。昼は命に関わりますが、夜は窓をちょっとだけ開けておくだけでそれなりに快適に眠れます。問題はシートが倒せないということだけです。
11:00頃。岡山県倉敷市の道口パーキングエリアでおやつの八つ橋を購入。名古屋で鶏皮揚げを買い、岡山で八つ橋を食う意味が分かりませんがどっちも好きなので喜んで食いました。うまい。
12:30、広島県宮島サービスエリアで昼食。広島焼きをいただきます。牡蠣を買い損ねたのが若干の心残りですがボリューム満点でうまかったです。
16:30、山口県美東サービスエリアで給油。西宮名塩からもう430kmです。博多まであと144km。遠い。高速のセリフ給油って珍しい気もしますが最近はそうでもないんですかね?
◇
そう、博多です。
冒頭で書き損ねましたが、この日は博多に宿を取ることにしました。1日の走行距離は500kmが限界であることと、1日くらいベッドでぐっすり寝ないと鹿児島で力尽きるような気がしてきたこと、そして、
こいつが目的です。博多のカービィカフェ。
※結構広い。商業施設のアパレル1エリア分くらいはある
カービィカフェ博多、キャナルシティに期間限定で出現するらしく、同設のショップでは限定のグッズなんかも販売されるらしいです。知人のカービィ好きに「九州に行く」と伝えたところ、「機会があればぜひに」と教えていただいたので、博多に宿泊がてら寄ることにしました。
お土産をゲット。袋もポップです。ショップは2F、カフェは地下にあるらしいので移動します。
食事は予約が必要らしいので外観だけ写真に収めて退散しました。カービィはスーパーデラックスをアホほどやった世代です。懐かしくなってしまった…。
「食事をしてこい」と言われたのであって「ショップに行け」とは言われてませんが、気づいたら勝手に土産を物色していました。人に土産を選ぶの楽しいですよね。
◇
宿にチェックインを済ませ、空腹に鳴るおなかを抱え、博多に来るなら絶対ここで食おうと心に決めていた店に向かいます。
元祖もつ鍋・楽天地。
どういう店かというとこういう店です。二郎かな?
上記は流石に3人前を越えた鍋かとは思いますが、わりとボリューミーなもつ鍋が楽しめます。加えてちゃんぽん麺は頼み放題。くたくたになるまで煮込んだちゃんぽん玉を、胃がはち切れるまで食うことが出来ます。最高です。
人里でジャッキビールを飲める幸せ。お疲れ様でした。
ツーリングマップルを引っ張り出して明日のルートを確認します。ルートも何も高速乗って鹿児島まで激走し、内湾を先っちょまでひた走るだけではありますが…。
Twitterの友人から「メニュー見せてください」と言われ、「この店にそんなナンパなものはありません」と答えたときの写真。コースと追加メニューのみ。ロック。
ニンニクの効いた醤油ベーススープで、ちゃんぽん玉をがっつり煮込んでかっこむ時間の幸せたるや。旅行中は摂取カロリーの問題を忘却することにしてます。幸福を感じろ。
よろよろ歩きで宿にたどり着き、大浴場で腹をこなしてから就寝しました。明日はいよいよ佐多岬アタックです。
続きます。
コペンローブ、鹿児島の先っちょにいく。その1。
某年8月、夏。
かねてよりの悲願だった『九州最南端自走到達ドライブ』を敢行いたしました。
※出発点の秋葉原UDX地下駐車場
最北端と最東端は2016年の北海道旅行でクリア済み。最西端、長崎県佐世保市の神崎花公園は未クリアですが、ツーリング野郎からすると重要度が高いのは、基本北と南です(というより果て感が味わえるかどうか。総じて南北、特に北の方が果て感が強い)。
九州は縁があってよく行くエリアなんですが、福岡大分より南っ側は、今まで足を踏み入れたことがありません。実績解除の為に「次遠出するなら鹿児島の先っちょだなー」とずっと思っちゃいたのですが、いかんせん死ぬほど遠いので踏ん切りが付かないままでした。
が。兎にも角にも世の中が変わってしまった某年。「コペンで端っこにいくシリーズは、今行っとかないといつ不可能になってもおかしくない」との焦りが生じまして。諸々悩みはしましたが、コペンが健在で休みも無事取れ、世論も政情も緩和されたこのタイミングしかないと判断。鹿児島の先っちょまでコペンで突撃することに決めました。
◇
出発前にメイドさんのライブを拝んで参りました。ViViBeeかわいいよViViBee。
メイドさんの本拠地Honey Honey秋葉原店で昼食べてこうとも思ったものの、前から気になっていた牛すじチャーハンが目に入り、突撃。激ウマでした。
単品にしようと思ってたのに店に入るとセットを頼んでしまう意志の弱さと欲望の強さ。
UDXに戻り、神保町のガソスタでフル給油、代官町インターからC1に乗り、地獄の片道1,500kmドライブを無事スタートさせました。
辿り着くだけで3日、3回フル給油が必要という。意思が弱ると引き返すことにもなりかねないので気合いを入れて出発します。
◇
16:30、新東名の清水サービスエリア。空模様が不穏ですが何とかもってくれてます。
ヤマハ製と思われる謎のビーグル。
湾岸ミッドナイトC1ランナー、荒井さんの言葉を守って端っこに停まるコペン。意図を守っているというよりツーリング始まりのおまじないみたいなもんです。走りの目的を間違えてはいけない。
19:00、刈谷パーキングエリア到着。東京から西側に向かうと大体ここが休憩地点になるドライバーは私だけではあるまいて…。
売店に山積みされていた、博多名物鶏皮揚げ。なぜこれが名古屋に売っているのかは不明ですが、好物なので速攻で購入。博多限定品じゃなかったことがわかったのは収穫でした。
刈谷で初日の夕飯をいただきます。うな丼ときしめんセット。旅行中はいつも以上に炭水化物を取りたくなるのは何なんだろうか…。思えば昼もラーメンチャーハンだった。まいうーです。
◇
できれば初日のうちに山陽道には入っておきたかったんですが、大阪が限界でした。23:00ちょいに西宮名塩サービスエリアに到着。歯を磨いてコペンの運転席で就寝と相成りました。
翌朝早々に給油した結果の初日燃費。優秀です。問題はこれでまだ往路の1/3しか走っていないことです。あと1,000kmある。
続きます。