コペンローブ、鹿児島の先っちょにいく。その5。
5日目。最終日です。
7:00起床。この旅行、全般に渡って朝の天気がやたらといいので車内の暑さで目が覚めます。歯を磨いて顔を洗って服を着替え、例の聖地エリアを散歩して朝の神戸を眺めたり、フードコートでダラダラしたり、小1時間を無為に消費した後、「ちゃんと走れば明日は自分のベッドで足を伸ばして寝られる」という何とも言えないモチベーションで出発を決意。残り600kmの帰路に着きます。
9:00頃、大阪環状線の朝渋滞に捕まります。夜のうちに大阪は抜けておくべきだった…。奥田民生で気合を入れ直して渋滞を乗り切り、ひょいひょいとトイレ休憩を挟んで走ります。
12:00、無事新東名に突入。NEOPASA浜松でちょうど昼飯の時間です。
うなぎの焼きスパ。実質焼うどん。
フードコートで目に止まって物は試しと頼んでみましたがこのビジュアルで不味かろうはずがありません。食べ応えもあって激ウマでした。この旅行でもトップクラスに君臨します。これだけ食べに行ってもいいレベル。
………
……
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あまりにうまかったのでそのまま昼寝してたら3時間過ぎてしまいました。
15:30、最後の給油です。つくづく高速のセルフ給油スタンド増えましたね…。
出発します。残り300km。
後はもう勝手知ったる新東名を突っ走るだけなので、日も陰ってきた頃合いを見計らってコペンをオープンにし、車線の左っ側をのんびりたらたらと流します。
帰路は毎度のことながら帰りが惜しくなるので、首都高手前で下道に降りて都心をゆっくり走って抜けます。
これも毎度のことなんですが、旅行の帰路にオープンで走っていると、どれだけ買い替えを検討していても「やっぱりコペンがいいや」という思いがしみじみ湧いてくるんですよね。
一度の航続距離が伸びに伸びてきた30歳オーバー。高速巡航能力の高いバカデカ排気量セダンに日に日に気持ちが向いていくのですが、今回はそれに加えて、心残りだった最南端に行った帰りです。
『下手に買い換え欲求が爆発する前にコペンで行きたいところは早めに行っておこう』との目標も達成され、東名で元気よく走っていく320d (やたら見る)を見るたびに、『お金貯めてちょい古大排気量ドイツ車にでも行くか』という気持ちが湧き上がるのですが…
路肩に停めてこんな光景をのんびり眺めたりなんかしていると、「当面オープンから降りられそうにないなこれ…」と考え直すのが恒例です。今回の旅行は特にそれが強かったです。帰り道の夕方、天気良くてかなり涼しかったしなあ…。
21:00、無事帰宅。今回もお疲れ様でしたコペン君。ホーム銭湯である健美の湯でひとっ風呂浴びて就寝します。
※健美の湯名物、イベント湯の月間スケジュール。ビールの贅沢湯が気になります。想像がつかない…。
◇
最後に。今回珍しくトラブルの兆候みたいなものが現れたので書き記しておきます。結果として空振りではありましたが…。
家まで残り100kmを切った辺りで、運転席の右足膝あたりにポタポタと水滴が垂れ始めました。
微量で、ペースも10分に一度あるかないかなので、まあエアコンの結露だろうと大して気にしちゃいなかったのですが、だんだんとオープンの車内にやたらと甘い匂いが漂ってきました。
車内で甘い匂いがするとなると、外部要因さえなければ、考えられるのはクーラント漏れしかありません。
おまけに車載の温度計を見ると、平時走行中なら30度ちょいを指すはずの数字が40度を軽く超えていました。
「!!?」
ちなみに渋滞中です。うわーマジかーと思っていたらだんだん渋滞も解消されてきたので、ペースを上げて走っていると温度も少し下がってきました。走行風のクーリングが効いているものと思われます。
念のため下道に降りてから運転席に潜り込んで該当箇所を確認。カバーされた配線からうっすらと水滴が垂れているのを確認しましたが、水滴をライトで確認しても特に色も付いていません。エンジンルームを確認しても、クーラントが極端に減っているようにも見えません。
そもそもがエンジン熱を吸収し、走行風で冷やす循環を行うクーラントの配線が、運転席の膝上まで伸びているとも思えません(これは新山さん談。私は言われるまで気付きませんでした)。
だとするとエアコンのドレン水漏れか、結露か。仮にクーラントだとしても、残量を見る限り家まではもつだろうと判断し、帰宅。しばらく経ってから12ヶ月点検の際にディーラーに聞いてみたのですが、案の定「おそらく結露」とのことでした。
「配線や車内を一通り確認しましたが、漏れも滲みも特に確認できませんでした。一番可能性が高いのが、どこかの結露が配線を辿って、膝上まで来てしまったことだと思われます。他はそうだなあ、雨漏りがどこかに溜まって、それがたまたまそのとき垂れてきたとかですかね。コペンは先代も結構雨漏りと水溜りに悩まされた車ですから」
そういえば佐多岬で豪雨には見舞われましたが、日が経っているので少し考えにくいです。おそらくは前者でしょう。
「でもお客さん、甘い匂いしたんですよね」
「しました」
「水滴の色は?」
「無色でした」
「匂いはどうです?」
「水滴嗅いでみたんですけど、特には…。車内は甘かったんですけどね」
「うーん…。匂いの件は不気味ですけど、現状からするとクーラントとは考えにくいかな…。後考えられるのは、失礼ですけど匂いの勘違いの可能性ですね。何かしら甘いもの車内にありませんでした?」
……よくよく考えてみたところ、毎朝毎晩、せっせとギャツビーのクールシートで体を拭きまくっていました。こいつで鼻がバカになった可能性があります。某病の兆候かとも思いましたが、匂いがしないとは聞きますが狂うとは聞かなかったのでそれはおそらくないとのこと。
教訓としては、「車の異常兆候にはなるべく早く気づくだけでなく、最低限の機構は理解しておいて予想は下せるようにしておこう」です。
新山さんのように、クーラントの機能から配線位置を予想して「まずそこにあるわけがない」と判断できれば変な予想をすることもないでしょう。ちっとは勉強しようとも思いました。
終わります。