箱根に行けば雨が降り、日光に行けば霧が出て、磐梯吾妻に走りにいけばどんより曇った空の下、M4とRC-Fに追っかけ回されるという天気に恵まれないドライブが続いていましたが、日曜日、完膚なきまでに晴れました。
このタイミングを逃しては次いつ晴れるかわかったものではないので、出発。
国道4号線を北上して、東北方面に向かいます。
今回から、「出来る限り一般道を走ること」をドライブの目標に組み込むことにしました。
排気量的にも空力的にも、
コペンで走って一番気持ちがいいのは、一般道の巡航です。今まで、遅く起きてから出発し、時間短縮のため高速を使って目的地に向かい、高速でさっと帰ってくるという怠け者特有の突貫ドライブが多かったのですが、
コペンでこれをやると疲れる上に忙しなくて、何しに行ったんだか印象に残らないことが多いです。
予報をよく見て晴れの日を選び、なるべく早起きして一般道をのんびり走るスタイルに、今後切り替えていこうと思います。
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職場のミニ部長をして「あそこはもはや高速道路」と言わしめる
国道4号線下り方面。春日部〜宇都宮の区間は車線拡大工事が完了してから渋滞知らずで、巡航速度も速めです。
東北道走るくらいならこっちを走った方が気楽なので、夏の間は活用しようと思います。
日本に2社しかない、合計発電出力が200万kWを超す卸電気事業者のうち1社、電源開発(株)。通称J-POWER。そこが運営する、国内最大級の風力発電所です。
エネルコン社製、ローター取付高64m、ローター直径71m、定格出力2,000kWの風車が、33基。布引山の高原公園のあちこち立ち並んでいます。
絶景です。
見頃はひまわり畑が満開になる8月らしいので、また真夏に時間を見つけて行ってみようと思います。
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オチだけ先に書いてしまいますが、間違えて別の
風力発電所に行きかけました。
福島県に入り、白川市で
国道294号線に分岐。
岩瀬郡天栄村に入り、
異様な数のバイクとすれ違いながら、のどかな田園地帯を走り抜けます。道の楽しさは近辺に出没するライダーの数に比例することは小学校でも教わるので、こりゃあいい道が待ってそうだとワクワクしながら
郡山市湖南町へ。
「あ、風車だ」
思わず声が漏れました。峠を一つ越えると、山の稜線に沿って風車の群れが現れます。同時に、「郡山布引山高原
風力発電所」の看板が道端に散見されるようになったので、風車が見えてる方に進めば間違いなかろうと、ナビも見ずに走っていたのですが、
「…あれ?」
車を停めて地図を見ると、風車の群れが並ぶ山には「背あぶり山」との表記あります。
iPhoneで調べてみると、今見ている風車は、
会津若松市にある「
会津若松ウィンドファーム」のもの。
コスモ石油(株)の子会社、エコ・パワー(株)の運営する
風力発電所で、2015年2月に運転開始したばかりだそうです。風車は
2,000kW出力の日立製が8基。
なんだよこれちげーじゃん!
まさかこんな近くに風力発電所が二つあるとは…。東北は風力発電が盛んと聞いてはいましたがビビりました。興味はあったものの、背あぶり山は次回のお楽しみにすることにして、慌てて引き返します。Y字路を南に曲がり直し、今度こそ布引山へ。
Z4。布引山を登るワインディングで遭遇。ちょっとついてってみようかなと思ったら、「コーナー2個も抜けりゃバックミラーから消(ry」されてしまいました。速すぎる。それも急加速するでもロールするでもなく、すーっと視界から消えていくようで、車としての絶対性能が根本から違うように感じました。Z4ってそんなヤンチャな車だったっけ、と仰天したまま山を登ると、駐車場で遭遇。見てみたらなんとMロードスターでした。そりゃあ。
快晴です。
とんぼ。あちこちに飛んでいました。
エネルコン社製、2,000kW、型式E-70風車。とバイク。郡山はアメリカンバイクがやたらと多かった気がします。
風車とコペン。
逆光でもうまく車を撮ってあげたいものです。白とびを恐れず、車を基準に露出を上げてあげるしかないのだろうか。
◇
帰りも那須辺りまでは下道で走りました。郡山の市街地から4号線に合流して、そのまま南下。
途中、天栄村を超える辺りで、ひぐらしの声を聴きました。ひぐらしというと夏の終わりをイメージしますが、どうもこいつは気温と明るさに反応して鳴くようで、地域によってひぐらしの声でイメージする季節は、初夏から晩夏まで幅広いそうです。いずれにしても、もう夏ですね。
◇
最後に。布引山の駐車場に車を停め、散策を済ませて戻るとコペンが蜂に襲われていました。
原色系はやはり虫を刺激するようです。見るからに凶悪な大きさの蜂です。億劫がってオープン状態で停車していたため、乗り込んでから発進するまで生きた心地がしませんでした。今度からちゃんと屋根を閉めて停車しようと思います。お疲れさまでした。