ー ORDINARY ー

※ 登場人物はすべてフィクションです。車と楽器とフィクションに塗れた会社員の日常を、のんべんだらりと書き綴っています。

コペンローブ、北海道に行く。その8。

8日目。2016年の8/11(木)。晴れ。


6:00起床。コペンの運転席で目が覚めます。北海道最後の夜くらいまともな宿に泊まった方が、とも思いましたが、中々どうして熟睡できました。洗顔と歯磨きを済ませて出発します。


この日は、ニセコを経由して函館へ。津軽海峡フェリーで青森に渡ります。北海道最後のドライブです。


函館本線に沿って走る国道5号で、小樽市から余市町へ。ニッカウヰスキー余市蒸溜所は車のためスルーします。ウチの会社、若干の縁がないわけでもないので、いつか機会があれば再訪したいところです。


ニセコパノラマライン経由で、日本三百名山の一、ニセコアンヌプリを越えます。この道が絶景でした。


走行中なので写真がないのが残念ですが、ニセコパノラマライン、エサヌカ線に続いてもう一度走りたい道の一つです。緑の森を駆け上がって、一気に空が広がる道。気持ちよかったな…。

 

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8時、道の駅ニセコビュープラザに降りてきました。麓から臨む羊蹄山。壮観です。蝦夷富士の別名は伊達じゃない。

 

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朝早すぎて店がどこもやってません。しばらくフラついて時間を潰します。

 

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地元牧場の牛乳を使ったソフトクリーム。濃厚です。


長万部に抜け、内浦湾沿いをひた走り、昼過ぎに無事函館に到着しました。フェリーは20:15発なので大分時間がある為、のんびり観光を済ませます。


函館市、地理的にもかなり特殊な位置にあり、歴史も古い街なのでここだけでも数日使って回れそうです。漁業、工業、観光を意図的に発展させようとしたところから、岡山県倉敷市にも通じる街自体のおもしろさがあります。そういえばアニメ・ノエインの舞台が函館でした。ヒロインを演じた工藤晴香、当時弱冠16歳だったとか。くどはる可愛いよくどはる。

 

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六花亭五稜郭店。

 

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今朝方会社に届いたバターケーキが好評だったようなので買い足しに来ました。自分用にも追加で購入、帰路のおやつにします。しかし、六花亭はホントどこの店舗も瀟洒ですね…。


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五稜郭公園。


五稜郭戊辰戦争最後の戦いである箱館戦争の舞台です。天気もいいので、ベンチで缶コーヒー片手に休みながら、ウィキペディア戊辰戦争の概略を眺めます。

 

……五稜郭は江戸末期に箱館奉行所として建てられるも、僅か2年後に大政奉還により幕府が終結五稜郭は新政府の箱館府政庁として使われ始めます。が、実務上の政治中枢が徳川慶喜から変わらないことに不満を持った倒幕派がブチ切れ、旧幕府側もキレ返し、新政府と旧幕府が対立。戊辰戦争が始まります。


鳥羽伏見の戦いで新政府軍が官軍で旧幕府軍が賊軍である認定され、徳川慶喜が江戸へ退却し、新政府軍の追撃軍と旧新撰組甲府で激突し(甲州勝沼の戦い)、江戸城から慶喜が撤退し(江戸城無血開城)、東北戦争で近藤勇が捕らえられ、板橋で斬首され……、舞台は箱館戦争に至ります。


江戸から北上した旧幕府軍が函館に上陸、五稜郭を占拠。北上の目的は、減封により食うに困った旧幕府軍が生きる為には「北方開拓の役を担うと嘆願する」……とのことだったとありますが、どうも旧幕府海軍の頭が戦艦を取り上げられそうになり、江戸開城後、そんな状況下で行ける場所が北しかなかった、というようにも読み取れます。当の幕府海軍の頭は榎本武揚土方歳三も同行しています。


旧幕府軍により函館政府が樹立されるも、新政府軍の追撃を受け、箱館戦争が開戦。新政府軍の軍艦との砲撃戦や函館市街戦を経て、榎本軍は降伏。五稜郭は再び新政府軍に引き渡された、という経緯のようです。これにて旧幕府軍の勢力がすべて陥落、戊辰戦争が終了します。名実ともに江戸時代の幕引きです。


なお、降伏6日前の函館市街戦で土方歳三が被弾し戦死しています。


……などというあれこれは一度調べたはいいもののすべて忘れており、今全部調べ直しながら書いてます。いざ調べると中々面白いんですが書かないと覚えないので、今後も旅行に行ったらその土地の特色やら歴史やらはなるべく調べて書き残していきたいと思います。

 

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好天の長距離オープン走行で火照っていた体を程よくチルアウト出来たので、風呂入って腹ごしらえといきます。

 

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函館乃木温泉なごみ。昼高いうちに入る温泉もいいものです。いいお湯でした。


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安全運転で帰ります。

 

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はこだてグルメガーデン。


駅前で海産物でも食おうと思っていたところで遭遇。賑やかだし面白そうだしここでいいやと、食べ歩きを開始します。

 

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サバーガー。鯖が入ってます。まいうーです。八戸のB級グルメらしいですが、新山さんが福井で似たようなものを食っていた気がします。ありゃサバサンドか…。

 

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味噌ラーメン。サイズ感がちょうどよかったので。日が落ちるとだいぶ涼しいのでこの温かさはありがたい。


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バンド演奏があったのでしょう。エフェクターボードが残されていました。このボードかっこいいですね…。EP BoosterにSoul Food、空間系はHall of FameのリバーブにBOSSのディレイとトレモロ、ピッチシフター。ギガディレイが凄みを出してます。


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函館山


旅行の締めに函館山からの夜景を見ようとやってきたはいいものの…ロープウェイが激烈な混み具合で断念しました。平日でこれかというレベル。ただまあ、坂から見下ろした街並みが十分綺麗だったので、夜景はまたの楽しみにとっておくことにして、いよいよ北海道から退散することにします。


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函館港、津軽海峡フェリーブルーマーメイド号。乗船タラップ。

 

函館山に登れなかった分早く着いたので、乗船手続きだけ済ませて車の中で寝てようと思ったところ、受付の方が一便早めてくれました。多謝です。


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ポールポジションに座するコペン君。

 


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青森港まで3時間ちょっとの船旅です。コペンを降りて船内に降り立った途端、どっと疲れが出てきました。丸8日間、朝から晩までほぼオープンで走り続けてきたので当然といえば当然です。ビールで一杯やりたい気分でしたが呑むわけにもいかないので、オランジーナで杯を乾かすことにします。


いやあ、よく走った。ホントに走った。北海道ほぼ一周したようなもんだもんな…。


オランジーナをぐびぐび飲み干して、雑魚寝エリアでちょっと横になった途端、吸い込まれるように眠りに落ち、気がついたら青森港に着岸していました。


次で最後です。