1st EP『AKIHABARA - EP / Tender Heart Craftworks』
このたび拙作7曲入りクリーントーンギターインストゥルメンタルEP『AKIHABARA - EP / Tender Heart Craftworks』が無事配信されました。
涼しい夜に晩酌で呑むレモンサワーみたいな仕上がりになったと思います。下記リンクから各種サブスクで聴けますので、よければぜひご一聴ください。
https://big-up.style/vCEX3jaiSh
AKIHABARA-EPと言いながらジャケットの場所は渋谷のスクランブル交差点で、裏ジャケットの写真は浅草の名プリン店、浅草シルクプリン隣の電柱です。この辺りは雰囲気です。
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配信代行サービスはBIG UP! のフリープランを使いました。その名の通り完全無料です。
各曲の録音経緯については個々に記事がある為ここでは割愛しますが、『シンセパッド、ベース、TR-808で作ったビートの上でストラトを弾きまくったやつ』が4曲、シンセオンリーのエレクトロニカが1曲、アコースティックのソロギターが1曲、ブルースソロギターが1曲と、わりとバリエーションは豊かと思います。
ジャンルは、自分ではヒップホップビートが一番近いと思いますが、よくわからないまま登録上はロックとしました。友人からはネオフュージョン認定していただけたのが嬉しいです。
この記事では、曲さえ出来上がっていて、己の恥部を世界に晒す決心さえ付けば今の時代いかに配信が簡単か、配信開始までの流れなど、EPの形にして世に出すことになった己の経緯を、思い出がてら残しておこうと思います。
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いつものようにレモンサワーで晩酌しながらTLを彷徨っていたところ、エイベックスによる配信代行サービスBIG UP! にフリープランがあるとのツイートを発見。
「無料かあ…」としばらく逡巡してしまいました。配信代行は年間手数料がかかると思い込んでいたからです。
録り溜めたトラックが増えてきて、「そろそろアルバムにしたら?」という声を友人からもらいながらも、踏ん切りがつかないまま迎えた2021年9月。これまで腰が上がらなかったのは、「これを配信してよいのか?」という自信の話は置いておくとして、単純に金がかかるからです。
何はともあれ無料です。その分還元率は低く、ダウンロードは販売額の50%、ストリーミングは受領額の70%とのことですが、いただけるものなら十分ありがたいものです。
必要なものを調べたところ、『1,600×1,600ピクセル以上のジャケット画像データがあればよい』とのことで、PENTAX K-70で撮り溜めた写真から良い感じのものをチョイス。本名をもじったソロ名義とアルバムタイトルを30秒程で決定し、ジャケットを作成しました。
ジャケット作成はCanvaのスマホアプリを利用。ここが一番時間がかかったと思いますが、それでもデザインさえ固まってしまえば15分〜30分で作れると思います。
トップ画面右下の+マークを選択。続く画面で、1,600×1,600はフォーマットにない為、カスタムサイズを選択します。
私は適当に2,000×2,000に設定しました。最低サイズも気になるけど、あんまりデカイと支障があるかなと思った為です。
あとはこんな感じで画像をアップロードしたり、テキストを打ち込んだりして、ドラッグで位置を決めていきます。パワーポイントみたいにグリッド自動調整をしてくれますし、等間隔配置も設定できるのでありがたい。
最後に配信代行サービスにアカウント登録をし、アーティスト情報、商品情報を入力、曲をアップロードして、ジャンルなり何なりを打ち込んでから配信登録をかけるだけです。
恐ろしいことに思い付いてから30分ちょっとで配信登録まで辿り着きました。こういうのは逡巡したら終わりなので一気に行けて良かったと思います。凄まじい時代になったものです。
ちなみに、払い出しに必要な銀行口座やPayPalアカウントの登録は、配信登録の段階では必要ありません。あくまで払い出しをする際に登録すれば良いようです。この辺りも気楽です。
配信は3週間弱かかる一斉配信でなく、準備が出来次第の配信を選択。理由は単に待ちきれなかったからです。それでも、大体1週間ほどで一通りのサブスクで配信されていました。早いものです。
配信登録から概ね2日で申請が通り、ステータスが『配信』に切り替わりました。まずはLINEミュージックから、その後2日でApple Music、翌日Spotify、その翌日Amazon系で配信が開始。大体皆さん使われてるのはこの辺りだろうと、Amazonが確認できた時点でTwitterで宣伝を始めました。
一つ注意点としてタイトルに『EP』を入れると審査が落ちる場合があるようです。
全部で20分ちょっとの長さなのでEP扱いだろうと『AKIHABARA - EP』のタイトルで登録したのですが、2日後に「EPの長さだとこっちでEPを末尾に入れるのでタイトルに入れるな」という旨の通知が届きました。
これを機にとマスタリングし直し、音圧をぶち上げ、タイトルからEPを外して登録。すると配信されたタイトルは『AKIHABARA』となっていました。
なんだよ!とは思いましたがジャケットにEPと入っているし問題はなかろうと気にしないことにしました。この辺りは謎です。
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何かしら形に残したかった気持ちは昔からあったので、こうして発信できたのは我ながら嬉しく思います。
何より、聴いてほしかった方々に「よかった」と言ってもらえたのが嬉しかったです。ツイッターの音楽仲間から感想をもらえたり、昔の友達が連絡をくれたり、反応が見られるのはやっぱり嬉しいものだなと。
特に、トラックメイカーの方々からギターが良かった、ギター好きなのがよく伝わったと言ってもらえたのは「作ってよかったな」と率直に思いました。トラックを作り始めた最初のきっかけは好きなギターの音の記録だったので…。
なお、ソロ名義のTender Heart Craftworksは本名のもじりで、裏ジャケットに添えた梁井優樹の名前は完全に偽名です。山田淳と瀬葉淳とNujabesみたいなものだと思っていただければ幸いです。和名表記で文字映えする名前を付けたかったという。