ー ORDINARY ー

※ 登場人物はすべてフィクションです。車と楽器とフィクションに塗れた会社員の日常を、のんべんだらりと書き綴っています。

コペンローブ購入記その1

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買おうと決めてから約半年でコペンローブの契約書にハンコを押したわけですが、その間、他の車も結構迷ってました。

 
というより、コペンが選択肢に上がってきたのが購入一ヶ月くらい前で、それまでは普通の(?)スポーツカーを中心に考えていました。セリカ、タイプR、スイフトスポーツ、86/BRZ…。
 
唯一絞った条件は、MT車であること。
 
上記のラインナップからコペンという選択はかなりおかしいんじゃないかと我ながら思いますが、どうしてこうなったのか、自分の中で整理する意味でも、ちょっと購入記をまとめてみようと思います。なんでコペンにしたのか。そもそもなんで車がほしいと思ったのか。
 
こういうの書くとまた愛着も増すでしょうし、何より私自身、購入を決めるまで、ネットでいろんな人の購入記を読むのがすごく楽しかったんですよね。
 
もし誰かがこれを読んで、私と同じように「車買いたいなあ」と思っていただけたら非常に嬉しく思います。
 
 
車を買おうと思い始めたきっかけはいくつかありますが、職場で車の話をする機会が増えたことが大きいと思います。
 
学生時代から運転は好きで、実家の車を借りてはあちこちドライブに出かけていたのですが、車に関することは何一つわからないという状態がしばらく続いていました。何せコンパクトカーと軽の区別がついていなかったレベルです。車に関する日常会話がまず出来ません。当時は不思議と、さほど興味も持っていませんでした。
 
が。
 
一年間の現場研修が決まり、職場が変わり上司も変わると、まあ出るわ出るわ、車の話。
 
誰が何買った、あそこのメーカーは内装がいい、エクステリアがかっこいい、などなどなど。
 
大人の話題にちょうどいいんだろうと思います。小中学生男子における、ゲームの進捗具合の話と同じ。今の課長級の人は車世代ドンピシャだし、お子さんも増えてきて、そろそろ買い換えの時期だったりと、現行車に詳しいんですよね。
 
また、車話はプライベート話にも展開しやすく、たとえば家族の話とか、若い頃は何乗ってたとか、休日にどこ行ったとか、こういう話って上司も嬉しそうに答えてくれるものでした。車を取っ掛かりにすると、年の離れた相手とも、かなり打ち解けた雰囲気で話が出来ることを知りました。
 
車の名前を覚えたいなと思ったのは、そんなことがきっかけでした。要は話題作りですね。
 
今でも覚えている会話があって、先輩の運転で上司と遠方の客先を訪問する際、上司が先輩に対し…、
 
 
「そういえば、おまえアテンザ買ったんだっけ?」
 
「買いましたよ」
 
「なんでマツダなんだよ。日産買えよお客さんなんだから」
 
「いやおれ担当じゃねーし。…最近マツダくらいしか外装かっこいいと思える車ないんですよ」
 
後日見せてもらったら、先輩が買ったのは二代目の青いアテンザでした。本人曰く、魂動デザインより、二代目のがシュッとしてて好みだそうです。ちなみに私はスバルの外装が一番好きです。
 
「そういう課長も車換えたんでしょ。何買ったんでしたっけ」
 
 
「あー。お子さん小さいですもんね。やっぱりスライドドアがいいんですか?」
 
「うん。安心して子供にドア開けさせられる」
 
ふと思いつき、ラフェスタって昔、森高千里がCMソング歌ってたやつですよね、と口を挟むと、「おまえ車知らないくせに変なこと知ってんなあ」と呆れられました。
 
「ーーそうだ。おまえ運転好きなら86買えよ86。最近出たやつ。200万くらいで買えるらしいよ」
 
後日調べてみると、86の200万というのはエアコンも何も付いていないスパルタン過ぎるグレードで、普通のやつを買おうとすると300万近くなってしまう、そもそも日○じゃなくていいんですかと雑談交じりに報告すると、
 
「じゃあZだZ」
 
さらに200万くらい高い車を勧められました。たしかに、いつかは乗ってみたいものです。
 
 
ともあれ、この「86買えよ86」は現場研修が終わってからも、結構頭に残っていました。
 
結局買ったのは86ではありませんでしたが。
 
運転好きなら買っちゃえば?と。
 
そんなこんだでだんだん車が気になり始め、現場仕事の参考書より先にグランツーリスモ5を買ってせっせと車を覚え、覚えると街中で目に付く車がどんどん増えて、まーた興味が増幅される。そんな繰り返しを経て、数ヶ月後にはカーキチ入門者みたいな27歳が出来上がりました。この時期は本当に、暇さえあればネットで車関係の記事ばっか見てた…。
 
それがだんだんと中古車情報漁りにシフトし、しまいには実際に店を巡り始め、とうとうお金の計算をし始めるに至るわけです…。
 
続きます。